ある世界の人々 番外編

矢崎 悠奈

第1話 私の勇気・・・

君はいつも私に勇気をくれる。


『その人でも、いいよ』


君はいつも一歩引いた所から見ている。


普段あまりしゃべる事ない君がそう言ってくれたときは、びっくりしたよ。

そのときは普段よりいっぱいしゃべってくれたよね。

私の好きな漫画の話。

私の好きな食べ物の話。


いっぱい話してくれた後に君はそう言った。

私は君がいっぱい話してくれた事が嬉しすぎて、何も言う事ができなかったんだ。


僕たちはきっと同じ星のもとに産まれてきた。

何十年 何百年前でも、後でもなく、今だから会えたんだ。


僕が君に会ったのは、何十年も前だね。


『あの人、かわいそう』

『しかたないよ』


覚えてるかな??君はこう言ったんだ。

そのときから僕は君の事、気になってたんだよ。

何十年も前だから覚えてないかも。

君は会うたび会うたびいろんな思い出をくれる。

君が私の代わりに窓を拭いてくれたり、一緒にゲームもしたね。

いろんな思い出がありすぎて書ききれないや。


君はこう言った。

今の世界は、裏も表も知れる。

一昔前の戦時中よりも、いいと私は思うのですと。


私は君が大好きだ。

君はいつも私に勇気をくれる。


僕らはきっと同じ星のもとに産まれてきた。

何十年 何百年前ではなく、後でもなく、今だから会えた君と、

これからも一緒に生きていく事を、永遠に誓います。

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ある世界の人々 番外編 矢崎 悠奈 @tyu

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