続、眠り

うたがきこえる


いまはとて

 あまのはごろも


はなのかおりがする

ばらをうえるといっていた


まどからでれるといったら

おちてしんでしまうといった

しぬってなに



歌がきこえる


今はとて

 あまの羽ごろも


花のかおりがする

ばらをうえると言っていた


しぬというのは

この世界からいなくなってしまうこと

よく来ていた人がおしえてくれた



歌が聞こえる


今はとて

 天の羽衣


花の香りがする

薔薇を植えると言っていた


いなくなりたい

死にたいと言ったら

悲しい話はやめてくださいって言って

泣きそうな顔をしていた

眠るのと死ぬのは同じって言ったら

待っているから目覚めてくださいと言った



待っている


 まっている


  待っている




まっていて






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