第45頁目

 「メモリーにも限界がありますが、そのCPUとメモリーを改良したわけです。

 読み込み能力と把握能力=理解能力を同時に行っても、メモリーが食わないでスムーズに行く脳を。まあ、つねに出したものを元の位置にしまえば、ある位置が簡単に見つけられますよね。

 ハードを活発にさせて、いわゆる引き出しを多く作って言葉の整理整頓をしながら、言葉を覚えていくOSなんです。」 

 えっ?

 つまり、いつも使ったものを元の位置に戻しておけば、CPUが活発になってメモリーもそんなに使わなく、読み込みも速くなる?

 ・・・いつも使っている場所に戻しておけば、使用しやすいから、いつも整理整頓しておけ!コノヤロー!、ってことだな?多分。

 まあ、部屋の中が散らかっていれば、何がどこにあるか判らないし、探すのに時間かかるしなあ・・・

 まあ、ごもっともな意見です、アフロ教授。

「それで、その循環を生かし、言葉を覚え学習能力を身につけ、

 そして人間さながらに生活しているロボットが、

 今、わたしの横にいるのです・・・」

 えっ?横?

 ん?

 えっ?

 もしかして・・・オレの左隣にいる・・・

 えっ?!、羽美(うみ)さん?

 え゛!。

「わたしが、22年前に作った、第1号のロボット。いや、正確には、精密アンドロイドですけどね。今は、もう試作、第42号ぐらいでしょうか?」

 あっさりと言うアフロ教授。

 えっ、ええええええええ・・・・

 今、さりげなくアフロ教授が言ったけど、びっくりしたぞ驚いたぞ!

 かなり衝撃的だったぞ!


 羽美(うみ)さんが精密アンドロイド?

 見た目は、丸っきりの人間だし・・・

「う、羽美(うみ)さんって、ロ、ロ、ロボットなんですか?!!

 いや、せ、精密アンドロイド・・・なのですか?」

 あまりアンドロイドとロボットの違いが判らないが、かなり精密なのは判った。

 左隣にいる羽美(うみ)さんを目を大きく開けながら凝視する。

 えっ?。本当にアンドロイドなのか?

 左隣で普通にジンギスカンを美味しそうに食べている羽美(うみ)さんの姿。

 見れば見るほど、疑問がどんどんとオレの脳を困惑にさせる。

 おい、ウソだろう?。こんなに可愛いのにアンドロイドなのか?

 精密って事は、皮膚が全て人工ってことだよな?

 動きもぎこちなさが無いし、普通に人間の動きをしているし・・・

 そんなところが、もしかして精密なのか?

「人工内臓と器官や血管や生殖器。脳などを、すべて人間と同じように創り。

 話し、解釈し、覚え、食事も出来ます。

 汚い話しですが、尿も便も出ます。

 生理もあります。妊娠だってします。

 血も通った、高度な技術が必要とされる、医学的にも進歩を抱いた、精密なアンドロイドです

 喜怒哀楽の表情も見せます。感情があるのです。

 精密に作りすぎて、人間と見分けがつかないので、氏名と名前を付けて、同じアパートで生活させていますけど、もの凄い知能を持ってしまって・・・大変なことになっています」

 アフロ教授が説明をするが、まるっきり人間と見分けのつかない精密を超えたアンドロイドって事だよな?

 虫は嫌いなのに、ハ虫類を殺せるアンドロイド・・・

 これは無敵なアンドロイドなのか?

 それとも、ハ虫類以上の物が倒せると言う、今後のフラグなのか?

 でも、アンドロイドにしては、精密すぎる・・・

 

 

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