第3頁目 ― 2 ― アパートの住人 ―
― 2 ― アパートの住人 ―
今日、このアパートの五号室に新しく入居人が越して来た。
その人はとても背が高くって、笑顔がとても似合う男性(ひと)なの。
管理人さんと、その男性(ひと)の会話によると、
その男性(ひと)の名前(フルネーム)は『 藤沢 優紀(ふじさわ すぐのり)』と言うらしいの。
年齢は、21歳だと言っていたけど、私(わたくし)には、17、18歳ぐらいにしか見えなかった。
私(わたくし)は、五号室に入居して来た優紀さんに、思わず『 恋 』をしてしまいました。
優紀さんは、アパートの住人に挨拶回りをしていたけど、ほとんど留守だったみたいで、不機嫌に何も無い部屋に戻ると、その場でゴロ寝をしてしまい。間もないうちに深い眠りに入ってしまったの・・・
それから、二時間が過ぎ去って。私(わたくし)は、寝ている優紀さんを起そうとして部屋のドアを二回ノックしたの。
でも、優紀さんはノックの音に気がついてくれなくて再びドアを二回ノックしたの・・・
ドン!ドン! !
少し大きめにノックしたら、優紀さんがやっとドアの叩く音に目覚めて、ダルそうに起き上がったの。
そして、私(わたくし)のいるドアに近づいて来て、目の前で大きなアクビをしたの。
私(わたくし)、その大きなアクビを見て驚いちゃった。
でも、私(わたくし)にとって、大発見しちゃった・・・
・・・だって、優紀さんのアクビってとても可愛いんだもの。
優紀さん。ったら、ドアを開けて廊下を見渡すなり、
「あれ?誰もいないや」
と言って、ドアを『 バタン !』と閉めてしまったの。
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