第54話 G嬢は語学が堪能
またカラオケ屋に来ています。
とうぜん指名はG嬢です。休みの日に飯を食いに行ったりしましたが、それ以上、仲は進展していません。(よっ、へたれっ!)
そして会話の中で、何カ国語話せるという話題になりました。
私はとうぜん、日本語の他は、ちょっと怪しげな英語しかしゃべれません。
しかし、G嬢はなんと4カ国語話せるという。
「4カ国? マジかよ?」
「うん。だってタガログ語でしょう。それに地元はビサヤ語だからとうぜんそれも話せる。あと英語」
なるほど、それで3カ国か? まあ、厳密に言えば、タガログ語とビサヤ語はともにフィリピンの言葉だから、国は2つだけど。
で、あとひとつは?
「あとはスペイン語」
「え、スペイン語? マジか?」
「ほんとうだって」
なぜかムキになったG嬢は、なにやらしゃべり出す。
「●×△□……」
スペイン語らしい。
それが正しい言葉なのか、知るよしもない。
くぅう~っ。負けた。
そういえば、私も大学で第二外国語を習ったではありませんか。ドイツ語です。
ちなみに知っているドイツ語。
グーテンモルゲン(おはよう)。
イッヒ(私)
アイン、ツバイ、トライ(1.2.3)
ヤー(はい)、ナイン(いいえ)
よく単位取れたな!
ちなみにグーテンモルゲンとアイン、ツバイ、トライは、なんか前から知ってました。
ヤーとナインは「リングにかけろ」で覚えました。
つまり私が大学で覚えたドイツ語はイッヒだけ。
ある意味、すげえ!
まあ、工学部で第二外国語をまじめに勉強する学生なんていません(断言)。
だから、他の連中もこんなもんでしょう。
(でなきゃ、卒業できてないはず)
だから、私はドイツ語ができるとはけっして言わない。
そんな私の忸怩たる思いも知らず、G嬢は流暢なスペイン語を披露すると、どやっ。
……ははぁ。(平伏)
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