勇者は1人もいらないっ!

@smalltitan

第1話 勇者の誕生と旅立ち

僕はテラリス。

僕はラントという小さな村で生まれた。

そこで、平凡な1人の人間として過ごすはずだった・・・。


ある日突然、村に魔王エンダラグが攻めてきて、

一瞬の内に村は壊滅して、村民は僕以外は皆・・・。


復讐を誓った僕は、エンダラグを倒すために

様々な村や町などに立ち寄りながら、エンダラグの住む城へと

向かっていった。


城門の前には、四天王の1人、ラスフレイが立ち塞がっていた。

当然、通してくれる訳も無いので、倒すしかないだろう。

今まで沢山の魔物と戦ってきたし、皆を困らせる

悪い山賊なども倒してきた。

だから、自分はもう誰にも負けない。

そう思っていた・・・。

これまでの敵とは比べ物にならない力で、僕の攻撃も全く歯が立たない。

成す術も無く、まるでラスフレイに遊ばれているかのように・・・。


「こんな所でやられるようじゃ、エンダラグなんて倒せない。」


ラスフレイは、とどめを刺そうと、ありったけの力を込めて僕を殴ろうと

振りかぶっていた。


「皆の為にも、負ける訳にはいかないんだ・・・!!!!!」


僕はラスフレイの拳を寸前で避け、その隙に首に向かって切りかかった!

すると、断末魔の叫びを上げながら、ラスフレイはこう行ったのだ。

「私は四天王の中でも最弱・・・。私を倒しただけでいい気になるなよ・・・。」と。


なんていうか、予想通りだった。

村にあった神話などもこんな感じだったし、

何しろ、最強の四天王など城門の前なんかには

配置しないだろうと思っていた。


さて、先に進まなきゃ。


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