未来、世界は滅びるらしい

御劔シュガー

プロローグ

夢を見た。

何もない世界。誰もいない世界。

俺だけがそこにいた。俺しかそこにいなかった。何もない荒野が地平線の彼方まで延々と続いていた。

およそ建物だと推測できるものが地面に槍のように突き刺さっていた。

風が吹いて、砂を巻き上げた。

つられて、俺は空を見た。

空は・・・・・・・・・赤かった。

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