第11話 南へ
寒い。
さて、出なくてはならない会議に出て、明日、教授に会えば、とりあえず三月第一週まで、約2週間ほど自由な時間が出来る。なので、どっかに行こうと思う。どこ行こうかな。
昨晩、散々いろんなことを考えて堂々巡りならぬ絶望巡りをしたが、今日はそのせいか気分が明るい。つか、あれだよね、なんだろうな、自分たちの属している団体とか組織の権益や維持のためではなくて、広く社会全体のためとか、または世界のためとか、そういう妄想じみた壮大さで、何かをやっている人たちが灯す小さな光を見てみたいと思った。内なる光というか、そういうものを見てみたい。
そして、誰かのそういう光が、なんか、僕のような怠惰でクズの人文系無職の何かを惹起するのだ。ということで、しばらく南の島に行こう。もう誰に何を言われてもいいじゃないか。短期の住込みとか、しばらく滞在とか、そういうことをしようと思う。
ということで、今週末、本を何冊かとPC持って出かけよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます