第2話 目覚め:アリスSide
目を開けると、見たことのない景色が目に飛び込んできました。ここは一体どこなのでしょう……?
とりあえず、この部屋を見てみることにしました。
私が見たことのないものばかりです。どれも不思議で…ワクワクします…!ふと鏡に映った自分を見てみると……この方は一体……?鏡に映るということは、私……なのでしょうか。
鏡に映る私は、私の夢見た姿でした。
特別と言われることのない髪色に瞳の色も。全てが、私の夢見ていた少女の姿でした。どれほど憧れていたことでしょう。この、"普通"という言葉が当てはまるこの姿を……。
突然部屋の外から声が。
「いつまで寝てるの。早く学校行きなさい」
ガッコウ?とは何のことでしょう?全く分からず、扉を開けてみることにしました。
「なに?起きてるじゃない。早く着替えなさいよ」
とても冷たい視線です…。怖いです…。
「あの…ガッコウとは何ですか…?何に着替えたら…」
「何を言っているの。はぁ…もういいわ。今日は休みなさい」
そう言われて、部屋に戻されてしまいました。
私はどうするのが正解だったのでしょう…。
部屋に戻って、再び辺りを見渡してみます。
カーテンを開けるとそこは、私の知っている景色ではありませんでした。虹の橋も、美しい湖も、癒しの森も……どれも見当たりません。ここは、私の知っている世界とは違うのでしょうか?昔、本で読んだことがあります。雲一つない青空の日の夜、月が満ちる時、流れ星が奇跡を起こす。昨日がその日でした。もしかして、これが流れ星の奇跡…なのでしょうか?
あの不思議な夢も……夢ではなく現実で、私は願いの叶う扉を本当に開けたのでしょうか?だとしたら、これはとてもすごいことです!!
あら………?なんだかとても眠いです………。
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