第7頁目  

「ラボータ。って、“ しごと ” って意味よ。仕事よ^^。

 これからしごとなの、

 し・ご・と」

「は?しごと?瑞穂って、仕事しているのか????・・・」

「うん。今、LINEで仕事(ラボータ)の依頼があって、お客さんが待っているらしいの」

 裕史は瑞穂の言っている事が理解出来ず、疑問し、呟く。

「し、しごと? お客さん?って、何の事だ? 

 も、もしかして瑞穂。・・・デ、デリヘルとか援交とか、やっているんじゃあ・・・?」

 裕史は瑞穂のやっている仕事が不安になり、恐る恐る聞いてみる。

 瑞穂は首を傾げながら裕史に向けて、めぇ~いっぱいの笑顔を見せながら一言 言う。 

「バ~~~ぁ~~カ!!」

 裕史は瑞穂のその有難い一言で心をホッとさせる。

「仕事(ラボータ)。って言っても “ 占い師 ” の仕事(ラボータ)をしているだけよ^^」

「へ? 占い師?」

「そう。わたし、占い師なの」

「へ~、瑞穂が占い師だったとは、初耳だな」

「まあ、ボランティアに近いけどね^^」

「オレ、ホッとしたぜ。てっきり、デリヘルや援交しているのかと思ったんだぜ!」

「バっカね~。わたしがあんなのやるわけないじゃな~い。

 あんな肉体ばかりひどく疲れて、ちっともいいお金にならないし。

 それにわたし、占い師の方が似合っているし・・・」

 裕史は平然とした表情でアッサリと勘違いされるような表現で言う瑞穂にガク然とし、ガックリと肩を落とす。

「はあ~~・・・み、み・ず・ほ・・・」

 裕史は深くタメ息をついた。と同時に、心の中で瑞穂に対する半信半疑な疑惑と疑問が交差し、裕史の身体(からだ)に異変が起き始めた。

 

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