「鬼の涎」

煩先生

 

風で捲れた

君の秘密に

泪が止まず

僕は壊れた


君が天使で

祝福ならば

僕の犯すは

根源なる罪


理由も失い

何れ死ぬ人

惜別の果て

春は無情で


無理心中を

頷き合えば

魂ごと焼く

二匹の地獄

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「鬼の涎」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ