雑音のない世界の中で

 鳥達のお喋りで目が覚めた

 まだ鴬が求愛をしていて親近感を覚えてしまう


 初夏の日差しは寝坊を許さない

 

 それでも窓を開けると涼しげな風が入ってくるので

 気が付くと外はすっかり月の支配下だ


 深い蒼い世界に雲もなんだか霞んで見える


 このゆっくりと流れる時間に耳を傾ければ

 遠くで懐かしい調べが聴こえてくるよ


 窓の外から見える景色もすっかり影絵に変わる頃

 ふと目を閉じて大地の唄を聴こう


 世界を見守る月の光はただ静かに街を照らす


 優しく柔らかな眼差しの中安心して眠る子供達

 五月の風は今日も気まぐれ小旅行


 平和な夜がまた更けて

 真夜中のショウはいつまでも続く

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