ネ申はネットにあふれすぎている

本編

プロローグ

『……ようやく、ですよ』

「ようやく、ですね」

『ようやく始まりましたよ！ 『KIKIRIN（ききりん）』さん！』

「始まってしまいましたね！ 『ライス』さん！」

『思えばここまで来るのに苦節十三世紀以上……。本当に長かったです』

「いや、さすがに長すぎでしょ」

『でもあの頃は今こうして放送しているなんて、本当に夢にも思ってなかったです』

「十三世紀の間に迷走しすぎじゃないですかね？」

『むむっ。では、そういう『KIKIRIN』さんはどうなんですか？ 今の気持ちは』

「うーん、ここまで来るのに紆余曲折（うよきょくせつ）ありましたが、……正直わかりません！ でも、胸はドキドキしてます！」

『お、そんなことでいいんですか？ 途中で小便垂らしても知りませんよぉ～？』

「放送事故を起こすつもりで頑張ります！」

『本当に失禁しないでくださいよ！？』

「ははは。……こほんっ。それでは、そろそろ本題を始めちゃいましょうか」

『そうですね。早速やっていきましょう！』

「人（ヽ）と（ヽ）……」

『神（ヽ）が（ヽ）……』

「手を取り合って作った……」

「『レボ☆レクちゃんねる！！』」

『KIKIRINさんと新しく建ち上げたこの配信！ 記念すべき第一回放送の啓示板（スレタイ）は！』

「ﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺ……ジャジャーン！（ボイスパーカッション）

　神話（テーマ）　―――　『ネ申（かみ）はネットに溢れすぎている』　です！」

『おー、パチパチパチー』

「これを見ている皆さんも、私と一緒に……楽（ヽ）し（ヽ）ん（ヽ）で（ヽ）行きましょう！」

『さぁ！ それでは！』

「『始まります！』」