第2話 何故こうなったのだろう

何故こうなったのか。それは簡単に言えば単なるおふざけのはずだった

友達のハナが突然

「ひな!デイズが……してるよ!あれは何かな」と言ってきたので、私は思わず

「え、あれは……かな」と言ってしまったからだ

その話を聞いていたデイズ本人は私達に失望した

「もう俺、ひなのこと信じられない」

そう言われた私は謝り続けた

「ごめん……ごめんなさい…」

「もういいから。」

と言われ去っていってしまったデイズ

ハナ自身は反省していたしデイズにひなだけは許してあげてと、必死になっていた。それなのに私は、謝ることしかできなかったのだ

でも、私はデイズの事を気にしていなかったしもう終ったと思っていたそんなある時、ウラが私にこう言ってきた

「お前、デイズのことまだ好きだろ?彼奴勘違いしてるぞ、お前がデイズの事嫌ってるって。本当の気持ち伝えなくていいのかよ」

と言われた。でも、私の返答は

「伝えたいよ、伝えたい。でもさ、戻ったところで前のようになれるの?今更後戻りなんて出来るの?もう分からないんだよ」

私はそう言って去ろうとしたそのとき、ウラは私の背中を押した。私はバランスを崩して倒れてしまった

「いってぇ…何すんのさ!!!」

「あのさ、分からないじゃなくて分かるようにするんだよ、だからお前は馬鹿なんだよ。テストでもそうやって言うのか?違うだろ、答えを探すんだよ。答えを探す前に逃げるのはただの弱虫なんだよ。」

ウラは言葉がきついので少々傷を抉られた気がした。でも私は

「問題の答えが探せば見つかると思う?国語のテストならそうだと思う。でも他のは見つかるわけないじゃん。国語は苦手なんだ。だから答えを見つけても意味無いし、それに…失敗が怖いから。だからさ、もういいよ。今は一人にしてよ」

私は背中を向けたままそう言って走り去った_______________





ウラside

彼奴…ひなは馬鹿だ。馬鹿過ぎて手に負えないくらいにな。

ひなは自分で考えることが出来ない。何故かって?それは失敗を恐れているからだ。彼奴は自分の言葉で色んな人を怒らせた、正しいと思ったのに怒らせてしまったから、そのせいでひなには自身がなくなった。だから彼奴は考えるのをやめた。失敗から逃れるために、自分の思いを伝えるのをやめた。ひなの学校のひなの周りには酷いやつしかいない。ひなは元々あぁいう性格で明る過ぎたりするから、それがひなの学校の奴らは気に食わないみたいだ。だから男子からいじめられ、クラスでは一人ぼっち、誰も助けてくれずに、ひなは最終的に__________自殺未遂をした。

絶えられなかったんだろうな。いつもヘラヘラしてるひなにも限界はあるだろうし。一応人間だから、でもそれをひなのクラスの奴らは分かってくれなかったんだろう。

それがきっかけでひなは人間不信になった。殆どの人を信じなくなり、自分も信じられなくなった。まぁあいつの周りがあれだけ酷けりゃそうなるがな。だがそんな時助けてくれたのがハナオトやデイズだった、周りの奴らはひなは病んでるふりしてかまってほしいだとか言っていたけど、ハナオトとデイズはそれを唯一信じてくれていた。ひなはそのおかげ生きていけてるんだと思う。それがきっかけでひなはデイズに恋をした、デイズもひなの事が好きだった。想いを伝えて無かっただけでな、それでひなは他の人に告白するきっかけを作ってもらってデイズに思い切って告白したんだ。勿論返事はOKだった。それからあの2人は付き合った。まぁ、ひなが恥ずかしがってあんまり話さなかったけどな、恥ずかしさを紛らわす為に俺とばっかり話しててデイズは俺に嫉妬した、彼奴が話し掛ければいいだけなのに。いや、そんな事は今はどうでもいいか。取り敢えず喧嘩はしなかった、話はしなかったけど愛し合っていたしな、まさかこんな事で縁を切ってしまうなんてな。俺も正直予想してなかった。まぁ、仲直り出来るようある程度ひなとデイズをフォローしてくさ。


ウラside 終

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