第115話 亜空間の中で。
モリーとカルモを情報収集に送り出して、僕は一人砂漠の真ん中で修行を始める。
消臭魔法を進化させて隠蔽や偽装を作ろうと思う。
ていうかラノベじゃ定番なのに気づくの遅いって話なんだけど。
ステータスがぶっ壊れになっていたのが懐かしい…久しぶりにオープンする。
レベル:9999
体力:
魔力:
ちから:999
すばやさ:999
やっぱりぶっ壊れでしたありがとうございます。
えっと、偽装で数値を少なくして上から隠蔽かける感じで…これで鑑定されても大丈夫!
そう思ったときが僕にもありました。
一分後。
そういえば鑑定ってしたこともされたこともない、よね?
この世界に鑑定もステータスも無かった…!
久しぶりにorzしたよ!
むしろなんで僕にぶっ壊れステータスつけたの神様…!?
数値の意味ないよ!
…天然か?天然ですね?わかります。
若干心の中で荒ぶった後、深呼吸して準備体操のように魔力循環と体さばきなどの基礎を済ませる。
「ふぅー…」
隠蔽はもう必要ないかななんて思ったけど逃走することになったらきっと役に立つだろうと、モリーから紹介してもらったムササビのムサビーに協力してもらい隠蔽と偽装を鍛える。
ムサビーの目にとらえられないくらい隠れられるようになると次に幻惑も出来るようになった。
うん、幻惑の方が使い勝手良さそうな件。
まあよしとしようか。
どうやって逃げるかを想定して色々なシチュエーションで使えるとおぼしき技能を考える。
ラノベ知識が火を吹く!…かはともかく便利に活用して行かなくては。
やっぱり移動が肝心かな?
追っ手を撒くのに
道具で煙幕作るのもいいかも。
投擲できる煙幕玉とか作っとこう。いっぱい。
延々バフデバフの魔法を練習して枯渇寸前まで頑張って、最後は道具作りをした後、亜空間から実世界に戻って寝た。
念のため結界は張ったままだけど。
翌朝早くモリーとカルモが戻ってきたので再びの作戦会議です。
「どうだった?」
「ヂュ…状況は複雑なのじゃ」
「複雑?」
助けたいから知らないままではいられない。
けれど現状把握とは言え勝手に人のバックグラウンドを探ることになる。
それをしっかり理解せず指示したため、怒られても嫌われてもいいなんて覚悟はできてなくて。
気がついたときにはもう遅いのに。
そんな僕にカインさんを取り巻く状況、カインさんの過去はとても…、とてもとても重いものだった。
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