第56話 勉強したくないでござる。
見回り、休み、勉強、休み、休み、魔物討伐と見回り、休み、の順で活動することに決まりました。
一応一日おきくらいに休みが入る形だ。
なんとこちらでも一週間の単位は一緒だったのだ。
他に一時間は一刻、分秒は同じ、月は二十八日で、十二ヶ月で一年。
閏年がない。
あまり違いがなくて助かるよ…。
お金は金貨、銀貨、銅貨、鉄貨となる。
(金貨一枚が一万円くらい?銀貨が千円で、銅貨が百円、鉄貨が十円。)
金貨と銀貨はコインのような円盤形に刻印がされてる。
で、銅貨は短冊形で鉄貨は粒状態だ。刻印はなし。
造幣技術はあまり発達していないらしい。
額の少ない方には無いけど金貨などにある刻印は偽造を防ぐ為かな。
大陸は四つ。
知られてる国は八か国、不明な地域もあるから正確にはわからない。
ここは人間が多い国らしい。
他には獣人国やエルフ国等があるそうです。
獣人は見たけどファンタジーでお馴染みのあのエルフさんもいるらしいですよ?
本当に異世界に来たんだなあ、としみじみ思う。
魔導石のことも教えられた。
何百年と長い年月魔力にさらされて魔力を帯びた属性を持つ魔石を魔導石と呼ぶ。
属性を持たないものはただの魔石。
僕が拾った魔導石は、あの荒野が神様の領域だったことと僕が深く考えず適当に制限ほぼ無しに魔法を使ってたことで、短期間に染まったものであるようだ。
魔拳銃についた石は無属性の魔石らしい。
魔導石ひとつ金貨一万枚…無属性の魔石でも金貨十枚以上するようだ。
手持ちの石と現金あわせると…僕、とんでもないお金持ちになったみたいです。
えっと、カインさんを護衛として雇うのに三千枚使って、服鞄などに一枚と…今六千九百九十九枚金貨があるのか。
あとで少し崩しておこ。
言葉は…自動翻訳ついてるみたいで喋ったり聞いたりするのは問題ない。
でも文字は読めないんだよね。
あいうえお表みたいなのを作ってもらって覚えることになったよ。
日本語みたいに漢字片仮名平仮名なんて違いがないぶん楽なはず。
文法は漢文みたいに主語と述語の順番が逆転してる。
誰が何をどうした。が、何をどうした誰が。って感じ。
そう難しくないのですぐ覚えられる、はず!
幸い実践の機会は沢山あるんだから…!(自警団の書類)
一通り軽く習うと魂が抜けた僕に、教師役になってくれたカインさんと買い取り屋の糸目店主さんが苦笑する。
「ふふ、頑張りましたね。息抜きにおやつでも如何ですか?」
「おやつっ」
喜び勇んでおやつに飛び付いた僕に更なる試練が立ちはだかったのはすぐでしたけどね…orz
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