第29話:株主優待

1人目の自分は仕事も順調にこなし、何よりスキルアップを家で行うように心がけている。

「今日もまた本を買ってしまったが、これは一体いつ読めばいいんだ?」と悩むぐらい既に本は50冊以上も1年ぐらいで購入してしまった。

読書に励む人間からしたらたいした数ではないと思われがちだが、何分一度読んでも理解できるものではないので、私は繰り返し読むようにしている。

読んでもよくわからない内容があったり、なかなか実践できない内容があったり、よくわからない内容だ。しかしどの社長も経営コンサルタントも同じようなことは言っている。

人に頼られる存在になれ、だとか人を引き付けるような存在、リーダーは好かれる必要はないなど著者によって視点は様々だ。いずれにせよ何かしらのアクションを起こしていかなければいけないということは言うまでもない。

もちろん運も実力の内だが、結局は自分自身でその運を引き寄せる以外方法はないんだなと感じるのだ。自分にもそんなことができればいいのになーっと思ったりもする。


なかなか個人投資家として成功しない。まあそんな簡単にいけばだれでも株取引はするってのになぁ。だからこそ銀行さんの定期預金が存在しているんだが、正直年率0.02%て・・・。

これはお金を守ることはできても攻めることはできないな。

しかし株取引で資産を減額させてしまっては元も子もない。

うーん、悩みに悩むところである。さてこの状況どうしたものか。


そんなことを考えているある時に、2人目の自分が株主をやっていたおかげで「優待券」なるものと「配当金」が届いたのだ。

配当金3000円程貰い、優待も自店で使用してよさそうな商品を購入したりした。

こういった特例ボーナスというものは嬉しい限りである。


やはりここはインカムゲインも視野に入れていきたいなと思い、思い切って長期保有型を視野にやってみるか。

もし株価が上昇すれば売って資金を回してやればいいんだと考え、最初に行動に出たのは他の投資家ももし優待狙いなら月末付近には必ず権利確定をしなければいけないから株価は上昇するだろう。

そうなると最初は月初めあたりから狙うのがいいかな、と素人なりに頑張って買うタイミングというものをはかっていたのだ。

プロからすると3か月前に仕込んだり、もう色々とあるらしいが、私にはそれが全く理解できていないのだ。

とりあえずこれ購入して、1000株あればさらにこれも特典つくのか、よし高原ビール欲しいからこの株は1000所有しておこう。

などと言いながら購入を漁りまくっていた。


そしていざ月末、権利落ちになった瞬間であった。


株価暴落・・・・・・・・・・


(°Д°)・・・


これはどういうことなんだ。。。。


赤字最終5万円・・・。でとりあえずもう下がっていくの嫌だったから売った。5万円のビール・・・やて?

まあ他にも色々な株主優待やら配当やら貰えるがいずれも全部暴落して最終的に高くついてしまったとさ。

もしインカムゲインを狙うなら本当に長期保有を目指してやるしかないんだなとつくづく思わされてしまいましたわ。

はあなんだよこれは。意味わかんねぇよマジで。

頭が痛い痛い。ベットの上でごろごろごろごろとしていた。


しかし1週間後にはもう過ぎたことは仕方ないということでとりあえず諦めて次はやはり資金回したいからキャピタルゲインでいこうと考えたのだ。

2か月後ぐらいには優待など届いたのでとりあえずビールなどを味わっていたのだ。悲しくなりながらもまだ私のチャレンジは続くのであった。

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