第23話:資金集め

私は調べていた。

なぜ所得が多いのか少ないのかの違いがあるのか。

それは単に「誰でもできる仕事」なのか「自分にしかできない仕事」なのかの違い。悩みぬいた。

やはり技術力というものが求められるものなんだなと感じた。

今の会社にいれば生活という生活が困難になることもない、しかし身の丈にあった生活は強いられる。

無理なことはできないのもまた事実であるなと思った。

かといって今の仕事はやりがいがある。転職をしようなどという考えは全くないのだ。

よくできる経営者などの本には数年で転職して起業するものが多い。よく同僚でも1年2年で辞めていくものがいるが、果たしてみんながみんなその類に入ることはできるのだろうか?

私は知り合いに電話をしてみた。「将来について何か考えているかい?」と私はきくと、「何も考えていない。貯金も特にしてない。現状維持だ」という回答が来る。

複数人聞くと「今を生きるのが精いっぱい」や「うちの会社給与少なくないか?」という当たり前のように話す言葉を耳にする。

うーん、自分はそうは思わないんだけど何でだ?と感じるのだ。

その違いはやはり「価値観」であったり、後は資産の流動性と負債の流動性が会社だけでなく家庭でも起きていることを意識しているかであると考える。

会社の数字に興味がないものが、家庭の数字に興味があるはずない。そう思ってしまうが、実情はどうなのかは私もまだ把握しているわけではない。

しかし家計簿をつけているときにどうしても気にかかるのは「財布の中に現金を入れない」や「カード利用を抑える」や「今月はこれまで」と事前に予算策定を行っている。

この予算策定についてはもちろんいいことなのは分かる。しかし問題は会社など見えないところで行われている設備投資というものだ。これについてはどう考えているのか。また地味に削られている費用についても意識が向いているかである。

節約術に毎回ペットボトル飲料を2本購入したりして200円かかる。それを水筒にすることで節約できるという考えがある。

これはいい考えだ。問題は自炊である。

これも一見外食よりは安く抑えられるという考えがある。健康的にももちろんいいだろう。

しかし私のテーマである「応対も時は金なり」であるように食材探し、料理、片付けなど全てこなすための販管費は計算に入れられているかどうかである。

飲食店であればメニューを注文してしまえばあとは勝手に食事が運ばれてくる。その間に副業でもなんでもできる時間というものは確保できる。

食事が運ばれてくる間に何をするかを考えることが重要だ。

なのでここでは「お金がいくらかかるのか」と「時間はどれぐらいかかるのか」の2つの費用を相対的に考える必要がある。

お金ばかりに目が向いて時間や投資に目がいかなければ結局今100万円ゲットできても10年後にはその100万円は低くなっている可能性が高い。なぜなら増税で8%から10%に変われば必然的に108万円で買えるものが110万円と2万円も無駄なコストがかかってしまうからだ。


なので私はどこから資金を集めるかを考えていきたい。

しかし現状考えられるのはやはり今の会社の給与以外は考えられない。

2人目の自分「株主」に相談してみても、持株会なのでキャピタルゲインは狙えない。1年に2回受け取れる配当金と優待券のインカムゲインだけだ。まあこれだけでも自社の社員たちで貰える人貰えない人で既に差が開いているのも事実である。

もう少し収入を増やす必要性はあるな。もちろん余裕資金で。

自分が今までやってきたことで向いているもの。それはなんなのか。


「個人投資家」だ。私は3人目の自分に「個人投資家」を選んだ。

そのための準備段階としてまず資金を300万準備することを決意したのだ。

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