第19話:引っ越し
月日が流れ私にもいよいよ引っ越しの電話が入った。
「人事部の〇〇です。お時間よろしいでしょうか?」電話が鳴る。
私は電話に出ると頭が真っ白になった。
今まではエリア以内の異動だったのについに引っ越しを伴う異動が決まったのだ。
しかも地元への里帰りついでだ。
これは私も嬉しい反面、寂しさもあった。おそらくこの地域にはもう戻ってこないだろうと考えたからだ。
電話を静かにきり、急いで皆に伝達した。「俺は異動だああ。しかももうこの土地を去らねばならぬ!」と。
みんな「ええええ」と驚き、そして良かったね、地元に帰れるじゃないのと安堵の声も上がる。
微妙な気持ちだが、今までお世話になった店舗にも周り挨拶を交わした。
「大島君ついに異動になるんだね」と。
「地元でも精一杯頑張っていきます」そう先生にも述べた。
私の引っ越しの段取りが近づき、いろんな人から餞別の品が私の手元に届けられた。
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