6輪: 予言される名うて
「そうそう、
「
「魔斗華さん、その占いのお話って黎子さんから直接聞いたのかしら?」
「うん、
「死人使いの王ッ…
愛璃さんの魔法は、死人使いとの相性がすごく悪いの。
ゾンビのような
「そうね。不安定な瘴気の原因がその死人使いの王だとしたら、今回、愛璃ちゃんはサポートに廻った方がいいわね」
「戦力的に考えると“協会”の子達に助っ人して貰ったほうが得策かも?」
「そうね、M∀MÏちゃんの言う通りね」
「えーっ!!わたし、“協会”の子、嫌いっ!」
「私も!」
わたしと
教えとか
いわゆる、宗教系・儀式系・継承系の子達が所属してるのが“協会”。
わたし達みたいに、自由な発想とかハイテクとかオリジナリティ
組合と協会だったら、断然、組合のがいい!
他にも連合とか財団ってのがあるけど、よく知らない。
「そうね〜、死人使いの王がそのまま死人使いの王なら問題ないかも知れないけど、
「大丈夫だよ、琉麗さん!わたし、強くなったし、それにハムタロスもいるし」
「うん。でもね魔斗華さん、仝儕自身が亡者だった場合、それは高位の
「えー↓だいじょーぶなのに〜!M∀MÏさん、わたし、強くなったもん」
「魔斗華さん、過信はダメよ」
「過信じゃないよー、自信だよー。う〜ん、M∀MÏさんがいうなら仕方ないから、今回は協会の子達と協力するけど、いつもじゃ嫌だよ」
M∀MÏさんは、わたしのお師匠さんだから言う事は聞かないと。
でも、最近、小言が多くて、ちょっと萎えるんだよね。
──あ、そうだ!
「琉麗さん、お話したいことが──」
(ダメだよ、魔斗華!)
──え?
この声は、ハムタロス。
直接、脳に入ってくる。
ESPによるプライベートTEL。
(ハムタロス?)
(そうだよ魔斗華。他の魔法少女達に聞かれないように、こうして話し掛けているんだよ)
(?ESPのプライベートTELでも、琉麗さんやM∀MÏさんならクラックとかチラ見できるよ?)
(いや、無理だよ。これは、契約している者同士の直結TELだから、余程の儀式や準備をしないと盗聴できないよ)
(そうなんだ?ところで、なんで聞かれないようにしたの?)
(魔斗華、君は琉麗にさっきの少年の事で相談するつもりだろ?)
(え、あ、うん。そうだよ)
(それはイケないよ、魔斗華。君達日本の魔法少女は、国が『魔戰ノ法規慣例ニ
(えっ!?違法なの!!?)
(そうだよ魔斗華。この事実が当局にバレたら、魔女裁判にかけられてしまうよ)
(えーっ!!!?困るよ〜!!!)
(だから、少年の事は秘密にしておこう)
(…うん、分かった…)
「なんの話なの、魔斗華ちゃん?」
「──ごめん、琉麗さん。忘れちゃった…思い出したら、また、聞くね」
優しく微笑む琉麗さんに、ちょっと悪いなぁ、と思う。
(さあ、魔斗華。用事が済んだのなら早く家に帰って、有名になる為の自主活動の準備を始めるんだ)
(うん、そうだね。いつもはここでお茶してから帰るんだけど、今日は早めに帰ろう)
「皆さん、今日は用事があるから早めに帰るね」
「あら?魔斗華さんの好きなレアチーズケーキ、用意しておいたのに?」
「ごめんね、M∀MÏさん。さっき、急に用事できちゃって」
「残念ね〜…それじゃ〜、また今度、買ってくるね」
「うん、ありがとう!それじゃ〜、琉麗さん、愛璃さん、M∀MÏさん、蘭子ちゃん、またね〜!」
「はい、気を付けてね」
「バイバ〜イ」
部屋を出てエレベーターに乗り、1階へ。
ビルを出たら、今日はまっすぐ家に向かう。
今日は、仝儕とのエンカウント率が高過ぎるから
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