17話 - 魔王始動 -
「……いや、私そんなバケモノになりたくないから、イェレナさんのちょっと上くらいを目指すよ」
「いえいえ、魔王様は常にトップを目指していただかないと……」
「そ、そのうちにね! さー、ダンジョン作るぞー!!」
「仕方ない魔王様でござりますね。まぁ、本日はダンジョンに取りかかる日と決めましたからこれ以上は言いませんが、記憶の片隅にでも置いておいてくださりませ」
「分かったよ、なるべく頑張る方向で……。よし、ダンジョンクリエイト」
イェレナさんの
「えーっと全体図、全体図っと……。あーこれほとんどボス部屋一本道じゃん。10部屋あるってことは十傑衆を順番に配置して終わりなんだろうね……前魔王さん手抜き過ぎるよ……」
「前魔王様はあまりダンジョンには興味がない方でござりまして、資料に載っていますが、どこのダンジョンもあまり変わらず……力でゴリ押しするタイプのものが殆どでござります」
「ホントだ。どこのダンジョンも、一直線だったり螺旋状に下り坂配置してるだけだったり……。浪漫の欠片もないね、これ」
「浪漫は良くわかりませんが、お陰でダンジョンの整備に使えるポイントが大量に余っていて、魔王様の自由度は高いと思いまする」
仕様書にも書いてあった、ダンジョン整備ポイント<SP>を確認してみると1億ほどあった。この
「よーし、RPGツ●ールで鍛えた私の腕、いっちょ魅せてあげますかね!」
私は腕を捲り上げ、ダンジョンの形を整える所から手を付けた。
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