異世界学園に”萌えと異能”を添えろ!!

魅夜 

異世界と少年の物語

 世界観


”アナザーワールド”と言われるもうひとつの世界が”扉”を通じて地球に干渉し始めたのは2020年からである。それは突如として起こり、平和とは正直言えない世界ではあったが、それを危機感で地球人を団結させるには十分すぎる出来事であった。”扉”は全国に出現し始めた。日本はその中でも一番数多く出現したと言えるだろう。日本という島国だけで5枚も出現したのだ。そしてもう一つ変化があった。それは異能の発現である。”アナザーワールド”と同じタイミングで異能の事象は見られていたため関連性があるとされた。そして向こうの世界の住人とコンタクトをとったところ、地球でいう異能は”アナザーワールド”では一般的なものとされていることがすぐに判明した。そしてこの二つの世界の違いをまとめるとこうである。地球は科学が発展しており、向こうの世界は魔術や魔法といった”オカルト”が根付いているということだ。しかし不思議な点はいくつもある。なぜ”扉”の出現と同時に異能が発現し始めたのか、そして異なる世界だというのに地球と同じ言語が使えるのはなぜか、最後になぜ突然”扉”が出現したのかである。両世界とも争いはなく技術の向上は著しかった、だが”扉”を通じてこれるのは人だけではないということを知らなかったのが、後に大問題となった。それは”モンスター”の存在である。これらは”アナザーワールド”でもたびたび問題となっていたのだが、”扉”を通じて地球にこれるようになったのでこちらの世界でも繁殖を始めた。地球人は被害が拡大しないうちに手をうち始めた。日本では”扉”の中に二つだけ”アナザーワールド”の都市と繋がっていたので、その二つを中心に大規模な都市を作り始めたのだ。これらは各国でもすぐに対策が始められたのだが、いくつかの国は”扉”が向こう側の町とは繋がっておらず壊滅したという情報もある。それほどまでに”モンスター”は手強かった。それから”アナザーワールド”は正式名称である”リザクーリ”と地球でも呼ぶようになった。そして幾年の時が過ぎとある学園で物語は始まり出す…   



少年の物語の始まり


その少年が小学生の頃に異世界への¨扉¨が開かれた。中学生になると、友人と離れたくないのでどこに受験しようかなんて悩んでいると、唐突にモンスターという存在が地球でも脅威になりはじめて、次第に大きな都市は壊滅していき受験どころじゃなくなった。そこで日本に残った2つの都市を外界から隔離し生活をすることなった。その都市には1つだけ学校があった。それは魔導学校だ。いわゆる異能を専門とした学校で異世界との交流が始まってからすぐに出来た。そこには少年の姉も通っていた。だがある問題ができた。それは都市に移り住む新たな学生が魔導学校に転入するにしても受け入れるだけの面積が足りないという問題だ。そこで地球はリザクーリと手を結び学生のための園、¨学園¨を1つの都市を丸ごと使って作り上げた。少年はこの時進学のことについて悩まなくて済むので安堵した。それと同時に嬉しさがこみ上げた。なぜなら世界の美少女と出会うことができ、なにより友人たち全員と同じ学園で過ごせるという条件はとても魅力的だった。そして異能を1つの授業科目として扱うのは少年にとって当たり前になった灰色の世界に新たな彩いろを塗り広げていく様な感触を覚えた。そして魔導学校改め、¨学園¨では獣耳少女と会えるのでさらに嬉しさ百倍であった。そしてこれからその残念な少年、”宇佐美うさみ れい”の学園生活が始まる。

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