すがら/なから

り(PN) ‏ 3月25日

目貼剥ぐ数多の想いきりもなや (り)

散り敷いて知る木蓮の白 (冬泉)


1)捨頭巾知らぬ人目に頬染めて

2)初筏濁る緑を堰き止めて

3)しゅんと鳴る釣釜の先覗き見て


り(リハビリ中)


3で「仰ぎ見て」とする犬猫目線も面白そう。


お待たせ!


冬泉 ‏ 3月26日

しゅんと鳴る釣釜の先仰ぎ見て (り)


第四は雑。茶席連想。

①菓子をすすめる手指しなやか

②因も果もなし過ぎる松風

③松杉植えるまでのくっしゃみ


松杉植えるは定着、骨を埋める類の語。

次は秋の月で。

一句で結構と申しましたが、探りながら作った結果と思うことに。


り(PN) ‏ 3月26日

松杉植えるまでのくっしゃみ (冬泉)


1)鷹鳥を祭れと首を叩っ切り

2)ひっそりと茶立虫さえ丸くなり

3)合戦も瓢を巡る酒の揺れ


1)は本宮ひろ志連想、2)は葬式見立て、3)は抗争 → 合戦。


 春団治は詳しくないので断念。


冬泉 ‏ 3月26日

合戦も瓢を巡る酒の揺れ


①月とり落とす雨のリハビリ

②それぞれの手に弦月宿り

③からり晴れたり月のぬけがら


この合戦は酒宴で、殺伐(表六句には出さない)ではないと見ました。月を詠んで欲しかったのですがこっちで貰いました。両吟ですが暫くこのままの順で行きます。


冬泉 ‏ 3月26日

次は初折裏入り。秋季を続けます。

なお前句①は『冬の日』の杜国の発句、


「杖をひくこと僅に十歩

つつみかねて月とり落とす霽(しぐれ)かな」


から発想。リハビリだそうですから。


り(PN) ‏ 3月27日

からり晴れたり月のぬけがら


1)山茱萸の実成り持病を思い出し

2)碇星濡れて柄杓も間に合わず

3)見上ぐれば燕去り行く空青し


 何とかできましたが、うーむ。


り(PN) ‏ 3月27日

ちなにみ本日、花を見ました。


冬泉 ‏ 3月28日

碇星濡れて柄杓も間に合わず


①沖の石へと鳥を集めて

②袖を返して寝なおす夜半

③合併協議佳境に入りて


ここから雑。植物と見上げる動作が多い気がするので2を採って、待兼の恋(裏入り後すぐの恋句)に。

①②は古歌(二条院讃岐、小町)、③ははぐらかし。

次も恋です。


冬泉 ‏ 3月28日

両吟の場合ABBAを繰り返すのが普通ですが、今回は前半(初折)と後半(名残)で長句短句の受け持ちを変える方法にしようと思います。

飛び入りしたい方がいれば適当に調整しますので、遠慮なくどうぞ。


り(PN) ‏ 3月28日

袖を返して寝なおす夜半(冬泉)


①遊郭の灯り今宵も人を食み

②探しあぐねていつか隣町

③不機嫌な鉄路の中にいる女


③は庵野秀明「式日」から。


り(PN) ‏ 3月28日

済みません。②と③直します。


② 探しあぐねて気がつけば隣町

③ 不機嫌な鉄路枕木座す女


冬泉 ‏ 3月29日

探しあぐねて気がつけば隣町(り)


①この筋書を書き替えるべき

②アリアドネとはわが妹にして

③SF好きでスマホは持たず


舟幽霊を恋情と読み夢路を辿って青い鳥…あまり平俗かと疑念を挟んでみたのが①。②はテセウスとミノタウロスの同質性。③はナビ使わない人。


冬泉 ‏ 3月29日

①は作者を探して書き替えを求める登場人物、のような意味合いも込めて。それで恋句になるか微妙ですが…「この筋書を書き替えるべく」の方がいいかも。

もちろんこれを採った場合でも戻る必要はありません。これに対する応答という形で進めたく思います。


り(PN) ‏ 3月29日

承知しました。


誰か飛び入りしませんかね?


り(PN) ‏ 3月30日

この筋書を書き替えるべく(冬泉)


①喧騒が色為す四分半ほどの

②あはれ知れ乙女の姿留め得ぬ

③カリウムを偽高値とする検査技師


り(PN) ‏ 3月30日


①は採らなかったアリアドネ(の冠)→ レイモンド・マリー・シェーファー → ジョン・ケージ。

②は能「定家」から。

③は何となくずらし。

 いないことを望みますが、時々そうなっていますね。


り(PN) ‏ 3月30日

検査技師は採血する人の資格でSRLとかの検査センターに勤務する人ではないから「採血師(?)」の方が良いかもしれません。


それとも普通に「看護婦さん」?


冬泉 ‏ 3月30日

喧騒が色為す四分半ほどの(り)


冬)牡蠣をつまんでみことふたこと

夏)カクテルグラスに苦き涓滴


そう言えば昔の連句で「三分二十二秒うたたね」出しました。採られませんでしたが…

次の次が月の定座なのですが、表の月が短句なので引き上げて次に持ってきたいです。


冬泉 ‏ 3月30日

それでこのようにしました。冬の月か夏の月を願います。

とする、なら技師でしょうか。


捌き手を設けずに進めているのは慣れもあり、両吟だからでもありますが、入りにくいでしょうね。まあ進めてみましょう。もし希望の方は小生にDMで。


り(PN) ‏ 3月31日

牡蠣をつまんでみことふたこと(冬泉)


①氷上に扇も知らず戦ぐ月

②サクサクと霜毎の月踏みながら

③凍晴の薄い月でも舫おうか


①氷と冬扇二つはまずいかな。


 ※ 夏)カクテルグラスに苦き涓滴 も良いので、気が向いたら、また候補にして下さい。


冬泉 ‏ 3月31日

表四のくっしゃみ(くしゃみ)は冬の季語でした。吃逆(しゃっくり)でもいいか、最近の傾向から無季と見なすか、迷うところです。

次はまだできておりません。


り(PN) ‏ 3月31日

しゃっくりでも合いますね。


びっくり/どっきり/とっぷり……とか。


冬泉 ‏ 4月1日

サクサクと霜毎の月踏みながら(り)


①円居(まどい)を去ってひとり恥ずかし

②ゆるゆる歩め団子坂下

③壺阪寺に香る蠟梅


こほりふみ行水のいなづま(重五)

先の霽の付句を想起。①はばらばらになる感じ。②③は地名を出したいと思ったので。③だけ冬季。


次は雑で。


り(PN) ‏ 4月2日

ゆるゆる歩め団子坂下(冬泉)


①古本屋での事件などありはせぬ

②忘れえぬシナ蕎麦屋など嘗てあり

③寺町を抜けて墓石を顧みる


り(PN) ‏ 4月2日


「サクサク」は「ゆるゆる」と受け、その①はアルファベット四番目の謂い。

 その次は同じ連想抱きつつ乱歩以前の平井様かな。

 第三は地形の上で東南東心の向きは人に明かさず。


 遊んだわ!

 執筆モードに入ります。


冬泉 ‏ 4月3日

寺町を抜けて墓石を顧みる(り)


①図地うらがえる記憶のかなた

②耳廃(し)いて聴く五衰の匂い

③香ひとつかみ治天の君へ


谷中にはこだわらず…①振り返った時の感覚。②「耳しひて聞き定めけり露の音」(圓朝辞世)③隠棲と院政。香を出したくて。


次は花の定座です。


り(PN) ‏ 4月3日

香ひとつかみ治天の君へ


①錦繍を身に纏う花憎からず

②絢爛を水面に映し笑む花や

③艶やかに赤白散らす花なれば


①「錦繍に時めく花の憎かりし」(曽良)と②は治天の君を花と見て。

③ひとつかみ → 散らす


り(PN) ‏ 4月3日

 院政を後鳥羽院とし素直に西行に行く手もありましたね。

 

 願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ


冬泉 ‏ 4月3日

錦繍を身に纏う花憎からず(り)


遠流の島に胡蝶群れ飛ぶ


運命の輪の回転→「猫の子のくんづほぐれつ胡蝶かな」(其角)→英一蝶の赦免と連想。

後鳥羽院を挟んでしまうと治天の君と遠流が打ち越しますが、これは別件で。

ここで長短交代して次も私。お待ち下さい。


冬泉 ‏ 4月3日

名残折立は春季。未使用の旧作を流用。


①百千鳥豪華客船ばらばらに

②蜘蛛の巣も露もみどりの茶摘籠

③畦青む先祖は海の向こうから


①鳴き声。②蜘蛛の巣・緑=夏、露=秋、茶摘籠=春と季語だらけだが、今回の季語は茶摘籠。③外からの風。


次は雑か春で。


り(PN) ‏ 4月5日

蜘蛛の巣も露もみどりの茶摘籠(冬泉)


①仏に縋る民の切実

②深紫の銃痕穿ち

③海降る双子星の爽快


①籠→加護。

②緑→新芽→黄緑→紫(補色→蜘蛛)→ディープパープル→チャイルド・イン・タイム。

③露→雨→ロシュワールド(フォワード)。


り(PN) ‏ 4月5日

送ったつもりで忘れていたみたいです。


り(PN) ‏ 4月5日

補色→捕食→蜘蛛。


冬泉 ‏ 4月7日

深紫の銃痕穿ち(り)


①いつまでと化鳥啼く炉の上の空

②快活にわれを嬲りし少年兵

③はかなしとすべなしの差 楚(すわえ)伸び


①妖怪と溶解。

②銃弾飛び交う中での無感覚みたいな。

③楚は幹の横から伸びた細い若枝。人事を観相に置換。


次も雑です。


冬泉 ‏ 4月7日

"child in time"とは逆方向でしょうが、村松健『子供の時間』に久しぶりに耳を傾けていました。いつかはといつかの差。


り(PN) ‏ 4月8日

はかなしとすべなしの差 楚(すわえ)伸び(冬泉)


①ぽっかり抜けた雲の先々

②わらしべ風に踊り候

③蛇も寛ぐ日向の巌


①楚伸びから、横 → 縦。

②はかなし/すべなし → 逃れ幸運。

③真っ直ぐ → 巻く → 蛇。


冬泉 ‏ 4月9日

わらしべ風に踊り候(り)


①加齢性黄斑変性症 薄暑

②老犬の目脂を拭う梅雨曇

③分去れの道に失くした夏帽子


候で受けた呼吸が好き。

①②は目が不調なので何となく。③は選択の可能性。

・かの時に我がとらざりし分去れの片への道はいづこ行きけむ(美智子皇后)


冬泉 ‏ 4月9日

夏冬は一句で捨ててもいいのですが、続けても良しです。なので次は雑か夏。恋でも結構です。


り(PN) ‏ 4月9日

目は大丈夫ですか。


わたしは以前コピー機のトナーにヤラレ、一月ほど片目の時期がありました。

それ以前に目を触る癖があり、毎年モノモライを患っていました。

原因が新聞のインクと気づいて以来、読んでいません(笑)。


冬泉 ‏ 4月9日

お気づかいありがとうございます。乾燥や埃や疲労が重なるとたまになります。休めて自然回復が一番のようで。新聞アレルギーですか(^^)私はまだ読んでます。テレビ番組はほぼ見なくなりましたが…


り(PN) ‏ 4月9日

お大事に……。


夜、家に帰ってから食事をするのを止めたらテレビを見なくなりました。

頑張って月9だけ見てます(欠けながら)。


り(PN) ‏ 4月10日

分去れの道に失くした夏帽子(冬泉)


①蝉時雨越え使途現るる

②早苗饗来たり腰伸ばしたり

③夕立行きて蟷螂生る


り(PN) ‏ 4月10日


①分去れは追分→浅間なので箱根ではありませんが、山のイメージから。

②失くしたので収穫待ち。

③夏→ピカピカゴロゴロ→わらわらわら。


付録

②加齢性黄斑変性症 薄暑

 薬降れ降れ願う休日


ところで第一使途は夏の季語になりませんかね。


冬泉 ‏ 4月10日

蟬時雨越え使徒現るる(り)


①笛吹いて魚の化石を踊らせん

②光あれ鯉めいめいの口あけて

③銀貨三十揺らして腰の提げ袋


使途とは新世紀エヴァンゲリオンの使徒(アダム)ですね。こちらは基督教の文脈で作りました。

連句は勅撰集のまねび。これで神祗釈教も入りました。


冬泉 ‏ 4月10日

エヴァがそこまで基底文化なのか知りませんが、作例を重ねれば認められるかと。


①笛吹けど踊らずというイエスの説教から。魚はキリストの象徴でもあり。

②光の巨人なので。

③ユダ。最初は列聖やマルキオンがどうとかこねくり回していたんですが、簡素に。


冬泉 ‏ 4月10日

次も雑で願います。恋が出てないからそろそろかな。


り(PN) ‏ 4月11日

光あれ鯉めいめいの口あけて


①石鹸玉飛べ あの娘の許へ

②募る想いがそこはかとなく

③破瓜の痛みも忘れぬうちに


り(PN) ‏ 4月11日


①餌が風にジグザグ揺れる吹流し 餌の動きから。

②鯉を待つ皿に一掛けお呪い 鯉 → 恋。

③魚口を牙持つ女性器に見立て。 ニューロマンサーのモリイ。


そういえば亡くなる前の黒丸尚さんと美人の奥さんを大森望さんの独立パーティーで見ています。


冬泉 ‏ 4月12日

破瓜の痛みも忘れぬうちに(り)


①見るものを見ぬと大森望君

②保健室へおいで、何にもしないため

③針はこぶ綴錦の一目ごと


vagina dentataにはこだわらず…

大森さんで清原なつの「わたしの保健室へおいで…」を思い出して。当時私もりぼんで読んだのですが


冬泉 ‏ 4月12日


①大森望は保健室に現れて唐突に生理が無いと叫ぶ男子生徒。「恋人の」を抜かして…氏の名はここから取ったとか。

②は無為でもいい場所としての保健室。

③はパッチワーク、縫い合わせる行為で無心に。


り(PN) ‏ 4月12日

清原なつのさんは花岡ちゃんシリーズから読んでいましたが、SFファンに発見された後のアレックス・シリーズに拒否反応が出て止めました。

大森さんの名前エピソードは知っています。

本名が氏名とも、かなり珍しいお名前です。

元BL誌の編集だった弟さんも。


冬泉 ‏ 4月12日

勿論ご存知と思いましたが、もしや見てくれている他の方にも向けて。

あまりジャンル的に見ないので私は好きです。後期の「千の王国 百の城」の語りの妙、「金色のシルバーバック」の哀歓。ハヤカワ文庫版選集がこれらを初巻に持ってきたのは上手いと思いました。


り(PN) ‏ 4月12日

針はこぶパッチワークの一目ごと


①シャントある腕慈しむ女(ひと)

②四季花鳥図を潜める魔法

③伊勢の龍神荒ぶる予感


り(PN) ‏ 4月12日


①針 → 注射 → 人工透析 → シャント。普通の発想なのかヘンなのか。

②パッチワーク → 綴錦。戻って連想。

③一目 → 一目連(龍神) → 多度山 → 伊勢湾。


り(PN) ‏ 4月12日

なつのさんの特異点的なセンスは好き。


逆に理に走るとキッチリ埋め過ぎて息が詰まる時があります。

初期の画が今一つの頃のSFは情感たっぷりな印象。

まあ、印象は年齢で変わりますが……。


マンガを読んでないな。

吉田修一さんと井上荒野さんが最近。


冬泉 ‏ 4月13日

シャントある腕慈しむ女(ひと)(り)


①繊月に誘われ夜に落っこちて

②十字路をはるかに照らす雨後の月

③ヒルベルトあたりの月の撫で心地


月の定座。恋が続くような続かないような。

前句は「針運ぶパッチワークの一目ずつ」にします。


冬泉 ‏ 4月13日


①月の眉。落っこちは江戸末期の流行語で、懇ろになること。

②交差・吻合から十字路で非業の死の暗示。はるかに〜はむろん和泉式部。

③慈しむ→撫でる。どの辺が気持ちいいかなと。


次も秋でお願いします。


り(PN) ‏ 4月13日

繊月に誘われ夜に落っこちて(冬泉)

 

①裏を返せば灯篭馴染み

②蟄虫深く俯して機を待ち

③囮啼く声染み渡る空


り(PN) ‏ 4月13日


①「吉原の灯篭」が「秋」とは知りませんでした。「裏を返して馴染みになる」は六代目円生の「居残り佐平次」で初めて聞いたはず。

②「蟄虫咸俯(ちつちゅうみなふ)す」から。落っこちて虫になったんですね。

③月(夜)から一気に昼前の突き抜けた空へ。


冬泉 ‏ 4月13日

裏を返せば灯篭馴染み(り)


①つつしみに埃払わで秋の雛

②人形を焚(や)いて供養の秋日影

③小鳥来るドールハウスの中二階


初会→裏→馴染みですが「よほど花魁の腕が無ければ馴染みにはならない(志ん生)」のが通例だったとか。

燈籠じたいが秋の季語。吉原では、玉菊追善が契機と言われるものの、もっと前からあったようで。からくり燈籠の発明者として蕉門の破笠の名が出るのも面白い。

句の方も恋離れ秋離れの趣向で、偲んで作った人形に更に時の経過を加えました。ヴァーノン・リー「人形」も念頭に。

・燈籠や手をつくしても風の前(蓼太)


冬泉 ‏ 4月13日

あと名残裏に入る意味も含めて①を採りました。②は虫が出過ぎ、③は恋離れできない。

次は雑で願います。

彩るは平凡ですが、他に無いか…

マルグリット的に額縁と風景が相互貫入しているような感じが表せれば、とか思ったのですが。


 ※「彩る」に関しては「色為す」再考の話題ですが、別のタイムラインだったようです。


り(PN) ‏ 4月13日

それだと「惑わす」「迷わす」といった感じですか。

今のところ思いつきません。

ところで「霜毎の月」を「霜毎の星」とすれば余計な月は消えますが気になりますか?


り(PN) ‏ 4月13日

「裏を返せば灯篭馴染み」も「裏を返せば灯篭馴染む」にした方が座りが良いので、済みませんが変えます。


り(PN) ‏ 4月14日

「喧騒が転がる四分半ほどの」なら少しはマシですか。


冬泉 ‏ 4月14日

やはりいろは入ってほしいので彩るに。

霜毎は月の定座なので変えません。水たまりごとの映月という発想を霜に置き換えたと読みました。

馴染むも了解です。

巻名は「きりもなやの巻」にしたいと思います。


り(PN) ‏ 4月14日

「彩る」OKです。そんなに悪くない気がしてきました。

月の座はそうでした。済みません。見立てもその通り。

「馴染む」はありがとうございます。

巻名に感銘!


り(PN) ‏ 4月14日

小鳥来るドールハウスの中二階


①猫の絡まり遊ぶ鉄塔

②カラコロ笑う二次元の嫁

③溶けゆく時にほっと一息


り(PN) ‏ 4月14日


①鳥→猫。

②人形の三次元を二次元に。あとは音遊び。

③和やかな感じを受けて。最初「ホットココアを」にしようとして調べたらココアは冬らしいので。


緩んだ感じが欲しいと思いました。


冬泉 ‏ 4月15日


中二階ドールハウスに小鳥来て(泉)

猫の絡まり遊ぶ鉄塔(り)


①こわれもの注意 刺身にポン酢ジュレ

②あやとりでしばらく子らの気を逸らし

③珈琲の渦巻(モアレ) 寅彦・東洋城


体言止めが続くので前句の語順を変えました。


冬泉 ‏ 4月15日

①鉄塔→伝播→エーテル→ダークマターはエーテル説の復権?と連想して、更にいじったら何故か。

②猫とからまる毛であやとり(猫のゆりかご)。避難所でこんなことしている人もいるかなと。

③鉄塔が連句で猫がわれわれ。毎週のようにカフェで連句していた猫仲間の二人を召喚。


冬泉 ‏ 4月15日

③の元は以前作った短歌から。

寅彦と東洋城が

連句するかたへ(傍)

珈琲茶碗(カップ)の渦巻(モアレ)

ほぼ同じ。


次は雑か春で。花前なので植物は避けて下さい。


り(PN) ‏ 4月16日

こわれもの注意 刺身にポン酢ジュレ(冬泉)

4句め【春】


①丘駆け抜ける菜種雨かな

②山の笑いが広がってゆく

③朝寝日和に犬まで呆れ

次点 ゲン/ジェル/フェエル/ミンティオン/ゲル


り(PN) ‏ 4月16日


①食べ物→春雨→菜種雨。

②魚によく酢のきく日なり山笑ふ 春庵「美佐古鮓」から。

③夜に刺身を美味しく食べて飲み過ぎたんですね。

次点 ベトナム語/英語/スペイン語/中国語/日本語


冬泉 ‏ 4月16日

山の笑いが広がってゆく(流)


①生死(しょうじ)なく瓦礫に坐臥す花の宴

②同じくや同じからずや花と人

③足もとの土ゆれ動く花ざかり


略名流と泉で記録していたもので。

祝言の花の座ですが、やはり地震が気になり…

①本来の花見②年年歳歳③端的に


 ※「略名」の話題も別のタイムライン。略し方が変わったので訊いたところ……。


冬泉 ‏ 4月16日

挙句は構わずのどかにお願いします。春です。


り(PN) ‏ 4月17日

足もとの土ゆれ動く花ざかり(泉)

挙句【春】


①草餅食べて一息吐こう

②里の子草をぺんぺん鳴らし

③眠る蛙の目借り時かな


り(PN) ‏ 4月17日

①花→草。何となく発句に繋げて。

②同上。ぺんぺん草で遊ぶ里の子/……子らあり、とかした後で。

③春といえば眠り。


考えても仕方がないので、こんな感じです。


り(PN) ‏ 4月17日

ところで「寺町を抜けて墓石を顧みる」の「顧みる」が気になります。

「振り返り」だと「返」の字が重なるので避けたのですが……。

このままでも構いませんが、何か案(餡)があれば。

「寺町を抜けて墓石の文字を読む」とかはいかがでしょうか。

「霊標」だと上手く乗らないし、「墓誌」だと「墓」が重なるし……。


冬泉 ‏ 4月17日

挙句・丘駆け抜ける菜種雨かな(流)


その前の候補から採りました。

お名前は流出子でいいですか。やはり葎音?

顧みるは全く気になりません。差合(同字・類語の接近)からしても十分離れてますし。挙句にも抜けるが来ましたが心配無用です。


冬泉 ‏ 4月17日

もう一つ言えば現るる。終止形は文語なら現る、口語なら現れるでしょうが、ここは連体形の終止・中断的用法と考えてそのままに。どのみち全体に文語脈と口語脈が交じっていますので、統一しても仕方ない、むしろバラバラの方がいいという考えです。


り(PN) ‏ 4月17日

バラバラというのは同感です。


もっとも、こちらに古典文法の知識が欠けているので、その方が問題ですね。


冬泉 ‏ 4月17日

では完成ということで。感想としては、

・月が捻ったものばかりで、満月もあると良かった。

・ABBA式だと半分は自句に付けるので、この方が良いのかも。

・かなり合わせて下さっている感がありました。次はもう少しご随意に。

お付き合いありがとうございました。


り(PN) ‏ 4月17日

こちらこそ、ありがとうございました。


こちらで纏めたもの(基本的にはそちらと同じですが線で区切ったりしています)を投稿サイトにアップして良いですか。


月が変わったら、またやりましょうか。

今度こそ誰か他の人を入れて(でも二人の方がきっと早い)。


冬泉 ‏ 4月17日

もちろん結構です。

速さもありますが、託せる安心感がありました。

では誰か誘ってみましょうか…


り(PN) ‏ 4月17日

ありがというございます。


安心感は買い被りだと思いますよ。

けれども次回は猫の手さん曰く、「ぶっとんでる」感じを出せるようにしましょう。


以上

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歌仙「きりもなやの巻」 り(PN) @ritsune_hayasuki

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