雑感(現代どらまー編)


 酷いあれですが、これもこの企画の醍醐味です。

 合わない作品は読みません。

 その理由もほとんど書きません。

 ただの悪口になる可能性があるからです。

 

 ですが、この雑感で少しフォローはしたいと思います。


 なぜ二作品しか残らなかったのか、という疑問を考えました。

 これは単純に現代ドラマというジャンルが難しいのでしょう。

 

 ライトノベルでヒットした作品もそうです。

 小生はあれとか、それとか、絶対に自分では書けない作品だと思っています。

 下手な誤魔化しが聞かない分だけ難しいのです。


 そういう意味では、多くの作品がその領域まで達していなかったような気がします。たぶん、小生が比べている相手が悪いです。

 プロの中でも有名な作家さんたちとばかり比べてしまいましたから。

 これは申し訳ございません、といちおう謝罪します。

 

 ですが、カクヨムさんの『現代ドラマ』というくくり方もよくない気がします。

 恋愛・ラブコメと現代アクションを抜いた『現代ドラマ』というジャンル。

 えーと、ラノベ系列が大打撃ではありませんかね(笑)

 少しでもラヴコメ・アクションに傾くと、ジャンル詐欺と呼ばれかねません。


 カクヨム定義では


『男同士・女同士の友情やお仕事ものなど、現代社会が舞台の小説作品のジャンル』

 

 うーん、この文章からはどんな小説が望まれているのか分かりません。

 BL・百合作品を推奨しているわけではないと思うのですが。


 もしかすると、女性向け作品を望んでいたのでしょうか?

 うーん『富士見L文庫』さん辺りの担当だったのかもしれません。

 小生あまり詳しくないので知りませんが、公式サイトを見るとお仕事というジャンルがあるので、もしかするとこれかもしれません。


 ふむふむ、小生は考えるのを止めました。

 選んだ作品二つを小生が面白く感じたのは事実ですので。

 小生は出版する側ではないので、あまり深く考えないことにしました。

 出せるような気がする、という判断で行きましょう。


 では、気になった作品の雑感参ります。


 

『空に種を蒔く』


 この手の作品は読まないので、あまり判断できません。

 読む人が読めば、虜になる作品かと思います。

 美しい心の持ち主は読んでみるのもいいかもしれません。



『蓬莱のシーフー』


 この作品は『連続テレビドラマ的飯テロ小説』だそうです。

 ですが、『飯テロ』要素をそこまで感じなかったので、読むのを止めました。

 昔のラノベっぽい雰囲気が嫌いではありません。

 時間がある時に、もう一度読むかもしれません。

 

 この作品を大賞に予想していた方もいます。

 小生はそれも十分にあり得ることだと、納得しています。

 出版できるレーベルは多そうですしねー。

  


『歩道橋の音楽』


 これも良かったのですが、読んでいく内に『MCバトル』に付いていけなくなったという理由もあり、総括では選びませんでした。

 ヒップホップの知識がある方が読めば、自然と言葉が入り込むのかもしれませんが、小生には難しかったです。

 

 他にも様々な仕掛けがあるらしく、難しい作品のようです。

 なかなかの意欲作のようなので、興味がある方は読んで見ましょう。


 もしかすると、書籍化するかもしれません。

 でも、肝心な『MCバトル』は映像で見た方が面白いかもしれません。

 個人的に『杉井光』氏の作風に似たものを感じました。



『ヤマコーJINGI!』


 文章は読み易く、上手だと思いました。

 ですが、第一章の展開の遅さで読むのを止めました。

 もしかすると、後でまた読み始めるかもしれません。

 


『私の中の神様』


 薄暗い青春小説。

 人生は綺麗ごとじゃないという方は読んで見ましょう。

 小生は読んでいて辛くなるので駄目ですね。 

 必ず一定の需要はある作品かなぁと思います。


 

『日の出診療所、外来・望月です!』


 実は『第6話』も好きです。

 診療所ですが、医療ドラマのように病気の治療が話のメインではないお話。

 そこに訪れる人々の人間ドラマであるという点を高く評価しました。

 現代ドラマでの一番の収穫は、この作品を読んだことです。



『ヒーローは眠らない』


 実は今掲載されているのは改正版であり、カクヨム初期時代にあった作品とはちょっと違う形式となっています。

 ラストは以前よりも良い終わり方となっています。

 ですが、序盤は以前の形の方が個人的には良かったと思います。

 最初の打ち合わせのシーンが、小生をこの物語へと一気に導いた光景でした。


 この文章を作者様が見ているかは知りませんが、作者様を惑わせるつもりはございません。小生の言葉より作者様の感覚を信じるべきでしょう。

 何事も一長一短なのです。様々な改稿をしたことで、WEB作品としては読み易くなっていると思います。

 もし書籍化するならば、編集の方の意見を聞くのもいいかもしれませんねー。

 

 最後は逃げる小生でした。

 だって、てけとーだもの。by 小生。 



 こんな感じです。

 では、最後の上位作品紹介。



 1位 『ヒーローは眠らない』

 2位 『日の出診療所、外来・望月です!』


 特別賞:『歩道橋の音楽』

 特別賞:『私の中の神様』



 今回はこのような形となりました。

 おそらくかなり批判がある判断でしょうね。

 小生はぱらっぱらっぱーですので、気にしないでください。


 こいつ駄目だなーと思った方は、自分で読んで面白かった作品に星やレビューをつけて応援してあげましょう。

 逆に小生が切った作品を読む、という手法もあります。

 てけとーに有効活用してください。

 

 さて、最後にお薦めの現代ドラマを紹介しようと思いましたが、別の作品を紹介することにしました。


 小生は有名な『鬼平犯科帳』をお薦めしましょう。

 この作品は現代ドラマではありませんが、人間ドラマです。

 義理、人情、善悪、人の愚かさ、人の優しさ、今も昔も変わらぬ人というモノを巧みに描いた受け継がれるべき作品です。


 知らないという方はドラマ版でも見ましょう。

 よく再放送してますよー。


 いやはや、カクヨムで『鬼平犯科帳』を薦めるのは小生だけじゃなかろうか?


<善悪流転説>

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