詩集：消された『詩』

「ジュプカイン」

弄り廻された少年少女

「あんな塔じゃ満たされないよ今日は」

分解したて壊れかけのＲａｄｉｏ

妨げられた少年少女

萌える藍色、水色のうぼぼ

迷路よりもメロンが好きの

自分が異世界転生しぃの

「私の名前は『まみむめも』

あなたの名前も『まみむめも』？

淡い夢も、嫌な夢も

全部『まみむめも』にしちまった」

全て「まみむめも」なのだ

僕には見えてる 彼処のジュプ……カイン

「大きなお皿欲しい？」 それは言わなくちゃダメだ！

君は君の君を君する

「意味がわからない？」 なら理解することから始めェや

自意識過剰な少年少女

認めやしないグフーとサイホーン

何者かになれたい意思と

浦原喜助の腹黒一生

椎茸好きの少年少女

曲げぬ根性 そしてその意志と

意志の中に居続ければいいよ

石の中にいる野良猫さんと

この僕に名前を付けたのは

『まみむめも』が好きなあの御方

「綺麗な言葉！理想的だ……」 って言って

付けてくれたんだけど おかしいよ

僕の名前ヘンだよ

僕は知ってる 其処に居るジュプ……カイン

「世間知らずがいい？」 いやそれはさすがにダメだ

君は君の君なりの方法で 勉強していけばいい

世間ってヤツそのものをさ

其処に立つジュプ……カインを

知っている君の名は『まみむめも』

其処に立つジュプ……カインを

知らない彼の名は『はひふへほ』

「知らない」なんて言うべきじゃないな

『はひふへほ』って言われンだもの

でも知ったところで『まみむめも』

どちらにせよ報われないやろ！

埃をかぶれ少年少女！ 固く、硬く、堅い意志を

またカレーの中の干しブドウを

不器用にも表現する一生！

ここに居るのは 愚かなジュプ……カイン

忘れちゃいけない

「プトル」じゃなくて「カイン」なんや

君は君の君を君する やり方で やってりゃいい

この語りは始まったばかりゃ