ライフアゲイン 百歳過ぎても乙女なんだからね。

大王さん

第1話 プロローグ

 教会のパイプオルガンが鳴り響く中、私は真っ赤な絨毯の上を歩いていた。

 純白のウエディングドレスを身にまとい、その隣を白のタキシードを着込んだ彼が私と一緒に歩いている。彼はいつもと違って歩き方が硬くなっていた。

 どうやら彼も緊張しているみたいだ。

 そんな彼の姿を見て私は思わず笑ってしまった。

 彼はいつも平静な顔で私を見つめているもの。ぎこちなく取り乱すを初めて見た。

 そんな肝心の彼は前をばかり見つめ、私が笑っているのが見えていないみたいだ。

 私は前を見て、周りの人に気づかれないぐらいに少しだけ彼に近寄った。

 彼の歩調に合わせて祭壇にいる司祭のもとへと歩んでいく。

 彼をもう一度見てみるとさっきよりもりりしい顔立ちをしていた。私は頬を赤らめた。

 私は彼を愛しています。あなたがロボットでも、私はあなたが大好きです。

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