第10話「戦う乙女」
空は晴れやかに澄み渡っている。
「うわー、寒そう。」
「外でたくなーいなー。」
琥珀塔の談話室では、ぱちぱちと暖炉の炎が爆ぜている。寒さで曇った窓ガラスを服の袖で拭きながら、アヤタカとそこに居た同級生たちは特に意味もない話を続けていた。
学校生活にも、だいぶ慣れてきた。アヤタカは同じ部屋に居る相手には見境なく話しかけたので、おかげで名前の分からない友達が大分増えている。
窓から見える、学校の壁に高々と掲げられている文字盤。銀色の細長い針は「外庭」を指していた。
しかしそこよりも、銀色の太い針の方を見て、アヤタカたちはため息をついた。
「そろそろアルテミスの星がのぼっちゃうよ。」
誰かが言った、授業の目印の話。彼ら彼女らは のそのそと動きながら、暖かい談話室を後にした。
寒空の下の、明るい朝日に照らされた爽やかな芝生。
「遅い!」
アヤタカたちを叱咤したのは、他の精霊体の腰ほどの高さしかない女性。
浅黒い肌に、土小人にしては引き締まった体。彼女はこの体育の授業の教師、ストロ先生だった。
適当な列の後ろに並び、その数体が真っ直ぐ並べてなかったために、また叱咤の言葉を頂戴した。
「まっすぐ、まっすぐって……ドミノかよ。」
近くに並んでいた、誰とも分からない呟きにアヤタカは肝を冷やした。
ストロ先生の、泣きぼくろのようにくっついている赤い宝石の粒が、朝焼けにあたって きらりと輝く。
「それではただいまより! アルテミスの星の元、体育の授業を行うっ!」
小さな体から、張り裂けんばかりに声が響く。
まるでその声の返事のように、生徒たちは体をびくっとすくませた。
ストロ先生が後ろに振り向くと、彼女の結わえられた長い黒髪が、ぴしりとムチのように鋭くしなる。
再度振り向いて、元の向きに戻ったストロ先生の手には、しっかりとしたロープが握られていた。
「今日の授業はペアで行う! 各々、ペアを作るように!」
そう言ったかと思えば、彼女は持っていたロープを地面に置いた。形を整えると、直径三メートルほどの円になった。
この競技は簡単に言うと「枠内の鬼ごっこ」だった。
「守りとなる片方は、この縄の外には出てはいけない。そして攻めとなるもう片方は、縄の外も中も出入り自由だ! 攻めは、守りにタッチできたら勝ち。守りは攻めから逃げ切れば勝ちだ!」
生徒たちは、初めて触れる「鬼ごっこ」という概念に、一様に首を傾げた。
対してアヤタカは、何故体育というものはすぐにペアだのグループだのを作らせたがるんだ……。と冷ややかな目を向けていたため、説明は何も聞いてなかった。
「二人一組! はやく!」
ムチで叩くかのような大声に、生徒たちはクモの子を散らしたように動き始めた。
「アヤタカ、組もう。」
「うん、テッチ。」
すぐさまアヤタカを捕まえたのは、ひょうきんそうな顔をした、背の高い男子生徒。
彼の頭には、元はタワシが生えたような色と質の髪が生えていたが、この前『地雷原を歩く方がよっぽど爆発しない』と言われているとある先生の授業を受けた際に爆発をくらい、髪が焦げてちりちりになってしまった。入学式の日、放火魔に髪を燃やされたアヤタカのように、焦げた髪を再生することはできたものの、彼はそれを拒んで坊主頭にすることにした。理由は、彼は剃りたての頭の感触が好きだったから。
現に今もテッチは自分の頭をじょりじょりと撫でている。アヤタカは、背が高くてひょろりとした一反木綿のような友だちの隣で、決まった他の組をじろじろと見回していた。
――自分はペアを組めたけど、 誰か相手が見つからないで悲しい気持ちになってる精霊体はいないかな……。
最終的に組めれば良いというものではない。決まる途中で目そらしや苦笑いをされて深く傷つく精霊体もいるのだから。アヤタカはハラハラしながら、それを案じていた。しかしすんなりとペアは決まったようで、 切ない事態が起きずに済みアヤタカは ほっと息をつく。
すると生徒たちの意識を引っ叩くかのように、びっ、という鋭い笛の音をストロ先生が響かせた。
「決まったならば、即座に開始!」
生徒たちはあわあわと芝生の上のロープを掴み、それぞれで円を作り始めた。
アヤタカは走りながら、小さな声で呟いた。
「あの先生は、なんでわざわざ弱い方を選んだのかな……。」
「よっ。」
「あう?」
アヤタカがテッチに触れようと右手を伸ばすと、テッチは何を思ったか、アヤタカが手を出した方向に向かって避け、自らタッチされに来てしまった。
ロープをまたいで、攻めと守りの立場を入れ替えながらアヤタカが言う。
「何でテッチ当たりに来ちゃうんだよー。」
「お? だって右に来るか左に来るか分からないからさー。これって運だろ?」
「あっ、運試しの授業なのかこれ!」
アヤタカたち精霊体に、体育の概念はかなり希薄だった。
瞬き一つしない鋭い眼光が生徒たちを見据えている。その視線の正体はストロ先生。少数派である体育を選んだ者としてのこれまでの苦労が、眉間のしわに刻まれているかのようだ。
生徒たちに体育は何の授業をするものなのか聞けば、大体が腕立て伏せ、腹筋、持久走くらいのものしか挙げない。
体育とは何か。そのような基礎的な訓練しか世間が知らないことに、ストロ先生は当初、いたく驚いた。
純粋に体を動かすことしかしない「体育」に人気が無いことは、ここに来る前でも知っていた。実際に来るまでは納得できていなかったが、都会に出て納得した。試合や競技、ゲームとしての体育が世間では知られていなかったのだ。体育とは、筋力トレーニングのことだと思われていたと。
教える方も分かっておらず、徒らに授業が終わるまで永遠腕立て伏せなどという馬鹿な授業内容を立てて、生徒は体育自体を嫌ってしまう。そしてそれだけが体育だと思い込む。ストロ先生はそれを見て、体育が不人気な理由を痛いほど納得した。
もっと競技や試合、楽しいことがたくさんあるというのに。
しかし何故、ここまで体育が発達しなかったのだろうと、文献を紐解いたこともあった。
すると分かったのは、最初に明確に差がついたのは、演舞の分野によってが始まりだということだった。
芸術分野はかなり進んでいた。それは踊りや歌ならば、振り付けや歌詞に呪文を組み込めるからだ。それを歌い踊ることで魔法を発動することができ、魔法と演舞の合わせ技のパフォーマンスが披露できる。
自分の知っている演舞としての体育は、魔法を組み込むものではない。体ひとつで一寸の狂いもない洗練された動きを見せるものであって、そこに魔法を入れれば本来の意味が崩壊する。
しかしそこに意味があろうと、志があろうと。それを見た社会が与えたのは「地味」のレッテルだった。
ストロ先生は今目の前で展開している、生徒たちの授業の様子を見た。
これが本当に体育なのか、これになんの意味があるのかという戸惑い。私はただ、ゲームとして楽しんでもらいたかっただけなのに。
――いや、この子たちはゲームとしての体育すらも教えてもらったことがないんだ。楽しみ方なんて分からなくて当然だ。すまない皆、私の教え方に不備があった。
ストロ先生はこれを考えていた三秒間の間、ぴくりとも表情を変えることはなかった。まるで道ばたの、犯罪防止に置かれている人形のような威圧感を振りまきながら、彼女は思い悩んでいた。
「あ、アヤタカ? 何かさっき以上に動きがぎこちないぞ。どうした?」
「い、いや。」
聞いて来たテッチに対し、アヤタカはあぶら汗を流しながら答えた。あの先生怖い……とだけ小さく。
その声と被せ気味に、ストロ先生が張り裂けんばかりの声をあげる。
「やめ! お前たち、何だその腑抜けた動きは! 言われた通りにやりさえすれば、やり過ごせると思っていたのだろう! 集合!」
大きな声に、またもや生徒たちがびくりと肩をすくませる。のろのろと集合する顔は仏頂面ばかりで、言われたこととは別のこともしろってこと? 感情的だよなー。という不満の声も小さく出ていた。
しかし、ストロ先生の鋭敏な耳は全てを捉えている。研ぎ澄まされた神経は、それぞれ一体一体の態度も全て把握している。
睨みを利かせ、腕を組みながらストロ先生は心の中で呟いた。
――言われた通りにやりさえすればという言葉は、別に他のこともやれという意味ではなかったのだが……。変に混乱を招く言い方をしてしまった。他に言い方があっただろうか。お前たち、ちゃんとやれ、とか。
しかし彼女の胸中の反省も、例によって表情には現れない。厳格な体育教師が生徒を威圧しているかのような情景が続く。
全員揃ったことを確認し、ストロ先生は俯いた。
「なんでわざわざ弱い方を選んだ、か……。」
ストロ先生は、授業の最初で生徒の内の一体が言っていたことを聞いていた。
もう一度、その時聞いた言葉を口に出した。
小さなつぶやきは、音にすらならない。
彼女が顔を上げた時には、いつもの厳格な体育教師。
ストロ先生は後ろで結わえている、真っすぐな黒い髪を揺らし、おもむろに近くに落ちていたロープを小さな手で掴んだ。そして鞭を振るうかのように腕を振ったかと思えば、ロープをぶんっと投げ、足元に三メートル程の輪を作った。
腕を組み、低くよく通る声で話す。
「体力に自信のある者五体、前に出ろ。」
言いながら、ストロ先生はくいっとあごで促した。その弾みで彼女の目尻に飾られた赤い宝石の粒がきらりと輝く。
いつまでたっても誰も出てこないので、ストロ先生は適当に五体を選び、前に出させた。生徒たちは誰も何も言わない。ただひたすらに、目を泳がせている。
それを、空気ごと覆うかのような、ストロ先生の凜とした声が通る。
「今から私はこの中の輪に入る。 お前たち五体は一斉にかかってこい。五分……、いや、十分以内に私に触れることができたら、ここにいる全員にチョコレートでも買ってやる。」
生徒の目が輝く。理由は二つ。わーいチョコレート、と。自分たちのことを鞭での躾でしか理解することのできない畜生程度にしか思ってないと思っていたのに、もしかしたらアメを与える程度の扱いはする先生だったのか、だった。
一転して、その場が盛り上がる。指名を受けた五体に対する歓声、その五体の唇に笑みが浮かぶのをストロ先生は確認する。
ボフッと右拳と左手を合わせ、ストロ先生は輪の真ん中へ位置についた。時計を覗き、時刻を確認してストロ先生は息を整えた。
「よーい……」
そして鋭く声を放つ。
「初め!」
五体がストロ先生へと一斉に雪崩れ込む。 わーっという歓声があがった。
「見えない」
アヤタカは雑踏の中で、頭を振り子時計のようにちくたくと揺らしていた。身長が平均的であるため、どうにもこうにも、皆の頭でよく見えない。
「ストロ先生ちっちゃいしなあ、なおさら……。」
ふっと隣のテッチを見ると、文字通り身長が周りよりも頭一つ飛び抜けている彼は、その先を一心不乱に見ていた。
アヤタカが自分を見ていることにも気が付かず、朝日に当たったその顔と目を輝かせていた。
アヤタカはじれったくなって、その場で足踏みをする。
「うわっ、やめろよ。」
すると、足元から声が聞こえた。ぱっとそちらに顔を向けると、そこに居たのは自分を見上げる土小人。泥だんごを作っていた同級生、ショウだった。
「あっ、ごめん。」
「砂ぼこりが上がってくるだろ。見えないならアヤタカもしゃがめよ。下からなら見えるぞ。」
なるほど! とアヤタカは顔を輝かせた。
その際に、近くで同じように背伸びをしたり首を傾げて奮闘していた、自分の同じくらいの身長の女生徒にも声をかけようとした。しかしその紅茶色の髪を見て、これは女生徒ではなく男子生徒だと察した。あの見覚えのある髪の色は、性別不詳の放火魔だ。君子危うきに近寄らずということでアヤタカは声をかけるのをやめて大人しくショウの隣にしゃがみこんだ。
「何で男子の中に一体だけ女子がいるんだと思ってたら……」
「何の話?」
「いや、困ってるお年寄りに声をかけたら、そのお年寄りが仕込みナイフの達人だった気分だって話。」
「何の話?」
「何でもないよ。」
優しい声でアヤタカは話を打ち切った。気を取り直して、生徒たちの足の隙間から、前に居るストロ先生と五体の生徒を覗き見る。
見えるのは、腕を組んで棒立ちになっているストロ先生。
そして彼女が佇む場所とは全く違う場所になだれ込んで居る、五体の生徒たち。
目測も測れないのか。アヤタカはそう思ったものの、周りのただならぬ空気にそれは思い直す。
五体の生徒も、見ていた生徒たちも、顔を見合わせ言葉をなくしていた。
何があったのか、アヤタカは今度こそ見逃さないようにとじっと目を凝らした。
どたどたと走り、ストロ先生に向かって突進する一体の男子生徒。
だというのに、ストロ先生は左足に体重をかけたまま、ぴくりとも動かない。
男子生徒の顔に若干の戸惑いが浮かぶほどに、彼女は動かなかった。
そしてその勢いのまま、男子生徒はストロ先生の居た場所に滑り込んだ。
ストロ先生は芝生の上に突っ伏する男子生徒のすぐ右で、一切の姿勢を変えずに佇んでいた。
「瞬間移動……?」
思わず、誰かが呟いた。
アヤタカもそうとしか思えなかった。ストロ先生は飛び込んでくる男子生徒の下に居たはずが、次の瞬間そこにはいなかった。そして確かに見えたのが、両足を付けたままストロ先生が地面を水平移動する姿だった。
あれが本当に、肉体による動きなのだろうか。もしそうなのだとすれば、そんな動きができるなんて、まるで魔法だ。
そこにストロ先生が間髪入れずに答える。
「ばかもの、ただ単に左足を軸にした、回れ右だ。」
ストロ先生の知っている体育、いや、武術は。動きをできるだけ切り捨てて習得していくものだった。最初こそ地味であれ次第に華やかに美しく育つ魔法とは真逆であり、習得すればするほど動きは小さくなっていく。それは全く飾り気の無い動き。世間が求めているのとは逆の方向だ。そう、これこそがこの世界で敬遠されていく一番の理由だろう。そうストロ先生は諦観していた。
ただそれを見た生徒であるアヤタカは、その動きに息を呑み、言葉を失くした。
――無駄が無い……。
未知の動きとそれを難なく操るその姿。
体の奥底から、何か電気のような予感がびりびりと伝わってくる。
それはきっと、生物として本能が発する危険信号なのだろう、アヤタカはそう思った。
本能に訴えかけてくるほどの動き。だというのに、それ以上に体を走っていったのは、魂を響かせるような美しいものへの感動だった。
恐ろしさの混じった高揚がせり上げてくる。
輪の中もそれは同じだった。今度は女生徒が抱きしめるように手を伸ばした。ストロ先生を右にも左にも行かせないように手で阻む。
後ろにはロープの線。八方塞がりだ。
すると先生はたんっと軽やかな音を立て、上へと飛翔した。自分の腰程の身長しかない者が、自分の背よりも高く跳び上がっていく。彼女は空中でしなるようにニ回転し、華麗に地面へと着地した。
輪の外で大きな歓声が響く。アヤタカもいつの間にか、喉の奥から歓声を出していた。
そして賛嘆の声に目もくれず涼しげな顔で五体を見つめるストロ先生は、痺れるほど格好良かった。
五体も大体の容量が分かってきたのか、連携を取って彼女に触れようとする。しかし彼女は余裕に避け続け、むしろ一体一体の所へ向かって、相手に手を出させてからひらりと避けていた。
五体がぜいぜいと息を切らす中、彼女一体だけはピクリとも表情を変えず軽やかなステップで避け続ける。踊りとは全く違う、飾り気がひとつも無いステップ。そのはずなのに決まった型を寸分違わずに操る姿を、アヤタカは今まで見たどんな踊りよりも美しいと感じた。
そして彼女は、滑らせるように運んでいた足を止め、五体の生徒を背にして他の生徒たちに向き直った。
「五分だ。」
ストロ先生の張り上げずともよく通る低めの声が、空間を一瞬にして鎮めた。
そして再度湧き上がる歓声。
ストロ先生は歓声の中でも変わらない、毅然とした態度で声を張り上げた。
「みんな分かったか! チョコレートは無しだ! 今のように全力でやるように、再開! 」
チョコレートのことが頭からすっかり抜け落ちていた生徒たちは、苦笑しながら顔を見合わせていた。
生徒が元の輪へと戻り、それを確認すると同時にストロ先生は 始め、と声を張り上げた。
先程とは打って変わって、笑いとはしゃぎ声が辺りに響く。
――良かった。皆、楽しみ方が分かったようだ。
生徒たちが楽しそうにしてくれている。ストロ先生は思わず顔が綻ぶような気分だった。
しかし相変わらず表情自体は全く変わらず、以前同様険しい顔で生徒たちを監視していた。
しかし、ぴくりと彼女は眉を動かした。彼女の心に、ひとつ気がかりが生まれてしまった。
――さっきのあれは、お菓子で釣ったということになるのではないだろうか。あの先生、生徒を思い通りにするためにお菓子で買収しようとしたんだよ、そう誤解されたかもしれない……。いや、したことはあながち誤解とも言えない。見苦しい言い訳をしてしまうところだった。今日のことは校長先生に自分から告白しよう。ばれなければ良いというものでは全く無い。首を切られることも視野に入れなければ。
非常に真面目なストロ先生は、罰に対してすら妥協を知らずどこまでも突き詰める。妥協、適当をストロ先生に理解して欲しい、それが校長先生の悩みの種であることを彼女は知らない。
アルテミスの星は矢のように空を駆け巡り、あっという間に授業は終わった。
皆一様に汗を流し肩で息をしていたが、顔には疲労と満足げな表情が浮かんでいた。ストロ先生の顔に、ふっと微笑が浮かぶ。しかし、次の瞬間には厳格な指導者の顔に戻っていた。
「皆良くやった! これで授業は終わりだ! 次にアルテミスの星が昇る時も、今回のように真剣にやるように! 以上、解散!」
手で顔を扇ぎながら、授業が終わることを名残惜しそうに話す生徒たち。次第に生徒たちがぱらぱらと次の授業への移動を開始し始めたことを確認して、その喧騒の中、紛れ込むようにアヤタカとテッチがストロ先生の元へ向かった。
「……どうした? 」
頬を紅潮させた二体は互いに目を合わせた。そして示し合わせたように開いた口は、別々の言葉を紡いだ。
「先生、僕たちに体育を教えてください!」
「弟子にしてください!」
「……は?」
不意をつかれたストロ先生は、珍しく表情を崩して聞き返した。
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