どうしたんだ坂上くん！大変だ、坂上くんがダークサイドに堕ちてしまった！
…と思ったら、そういうことだったんですね。ほっとしました。でも普段は淡白な坂上くんの奥にある濃い部分を覗いた気がしてぞくりとしました。
ラストは、波乱が待ってる予感で胸熱ですね！

↓酔歩する男！まさにそうですね！「こいつは終わりが無いのが終わりだなぁ…」とか思いながら読み進めてきましたが、繰り返すたびに少しずつ状況が崩壊していく様は酔歩する男を彷彿とさせます。最後の僕は永遠に7月にいる、という表現に絶望的な牢獄を感じます。

面白かったです。
ボロの男が絵を掲げるシーンでは熱量が伝わってきました。
主人公は知りたくないようですが、私は古谷先生がどうなったのか気になります。手書きではなくなったということから、脅したうえに指の骨を折られでもしたのでしょうか。瑞鳥さんならやりかねないから恐ろしいです。

ゲシュタルト崩壊のくだりで吹きました。知らないじゃないか！かわいい後輩に頼られて上滑りしてるんですか！？
直前に住んでいた女性は、あの男性の幽霊をストーカーと思い込んでいたんでしょうか？紫ちゃん、やばかったですね。セーフ。

　まだ読み始めて2作目ですが、登場人物のキャラクター設定がしっかりしていて魅力的ですね。ナレーション的なキャラ設定ではなく、言動・行動に特徴が出ているので自然とイメージが湧きます。
　今回登場した薄葵さんもキャラが立ちまくっているので、唯一の常識人に見える主人公が振り回されてちょっとかわいそうになります。きっとこれからも振り回されていくのでしょう。ご愁傷さまです。

凄く好みなエピソードでした。ジョジョと酔歩する男を連想するような無限回廊の狂気に引き込まれ、一気に読み上げてしまいました。章数まで駆使した演出と、徐々に別のベクトルへ狂いだす語り手、澄ましたグロテスクとサイコ表現に魅せられました。