詩的童話 Ⅱ 白雪姫
他日
序
愛したあの人の子だとわかるように
私の緑とは違うあの人と同じ黒い瞳
私の茶色とは違うあの人と同じ黒い髪
ああ それだけではだめよ
憎き女の産む子より美しくなければ
透きとおる雪のように白い肌
瑞々しい林檎のように赤い唇
誰もが振り向くような美しい声
神もが愛でるような美しい姿
そんな子を私は産みたい
誰かがそんな事を望んだ
自分がかつて人魚だった事も忘れて
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