第7話 それからというもの・・・

体が言う事を聞かず、町では、幻なのか本当なのか解らない言葉で煽られるようになった。

夜になると、さらにうるさくなる、この声の主さんたちに、悩まされる事となった。

その頃になると、物音がするだけでその人が何か言っているのではないかと思ってしまうようになった。


『ねえ。あの人ってどうなったの???』

『あの人と一緒にいる人って誰???』

『君って本当に聞こえるの???聞こえているんだったら、教えてくれない???』


ありとあらゆる方法で私に情報を聞いてくる人が、町の中でも現れた。


あるときは、お年寄りを使って。

あるときは、イケメンのお兄さんを使って。

あるときは、幼い子供を使って。


あるときは、私の大切な人を使って。

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