第3話 突然に・・・

『お前、言っただろう!!!』

『言っただろう』

『言った、言った、言った』


『なっ・・・ ・・・ ・・・』


『お前ら包囲網をひけ。こいつが言ったのは間違いない』


体が重くなってきた。

のどと頭がガンガンする。

頭の中では、男の人の声が鳴り響いている。


『何を言ったんだ。言え、言え、言え。言え、言え、言え。』


『私、なっ・・・ ・・・ ・・・』


『何も言っていないはずがない!!!』


さらに体が重くなってきた。


『お前らわかったか!!』

『わかりません!!』




『しめしめ・・・  あいつのせいになっている』

もう一つの世界では、ある男がそう言っていた。

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