出版というビジネスの話
@hirousathome
第1話 出版というビジネスにまつわる仕事の種類について
私は以前出版社に勤務しており、そこでいろいろな仕事に携わり、いろいろな仕事している人と共に働いていた。
業界にいる人には当たり前だけど外にいる人にとっては知らないことは山ほどあって、書店員さんの日常なんかはコミックエッセイなどになっていたりすることが多いので知る機会も多いと思うが、出版社側で働いている人側の視点での情報は少ない気がするので、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。ということで、ここにいろいろと書いてみようと思う。
まず、出版社は何を事業としてやっているかの定義から共有しよう。
出版社とは、ここではリアル書籍、または雑誌を制作し、発行し、取次等へ販売する事で収益を生む事業者のことを指す、と定義する。
したがって、一旦電子書籍のことは脇に置いておく。なぜならば、電子書籍はコンテンツの制作過程は大分近しいが、業界プレイヤー、商流などが全く異なるからだ。
また、同様の理由で読者に直接販売する刊行物を作る会社も一旦の対象外にしておく。
さて、ではそのような事業を営む会社の中での役割分担がどうなっているかというと、多くの会社は編集、生産管理、販売営業、広告営業、宣伝、版権営業と役割を分けていることが多い。雑誌がなければ広告営業はなかったり、逆に雑誌だけなら版権営業がなかったりするし、営業と宣伝は一緒のこともある。もちろん会社組織なので、それ以外に会社を運営するのに必要な経理や財務、総務や人事、法務といった役割を持っている人は別に居る。そして、それらの役割ごとに組織が分かれていることが多い。
これらの人々が何を業務としてやっているかを順に説明していこう。
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