第14話

コノは、ウルルにお魚をとって見せてあげようと思いました。

 「ウルル、お魚はこうやってとるんだよ。」

とウルルに言いました。

 コノはゆっくりお魚に近づき、動きを止めました。

 すると、お魚は、すぐにコノの足もとによって来ました。

 そこで、コノは、すばやくお魚をつかみました。

 そしてウルルに、

 「ほら、ウルル、これがコノ流のとり方だよ。お父さんのは、つったり、すぐ近くまであるいていって、ガッてさしたりするのなの。」

とウルルに教えました。


 コノは、お父さんに教えてもらったのを工夫して、このとり方を見つけたのでした。

 ウルルがとり方を見つけた時も、そのとり方は、ウルル流にしよう、と、コノは考えました。

 (つづく)

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