No.2295.心が死んでいた

僕は何も知らない まずは知るべきだったのか

この恋心は本当か 紛いものか わからなかった


「そういったものはいらない」 そう伝えてきた

何故なのか 何があったのか 君の過去を知らない


どうにかして 前を向かせたい

そんな思いこそが 自分勝手で 傲慢で

何一つ出来ないままで ぐるぐる 一人回り


心が死んでいく 積み重なった想い 耐えきれず

心が死んでいく 散り砕けちっただけ 不甲斐ない

心が死んでいく


君が何故近付いて 仲良くしようとしたのか

その本心はわからない いい女だ それは真実


面倒な人付き合いは 嫌いだと言って

どうしてか 態度に 揺れてる 愚かな木偶の坊さ


頭から足の先まで 行ったり来たり

ドクドク脈打って バクバク弾けかけてる


心が膿んでいく 折り重なった苦悩 抗えず

心が膿んでいく 吐き出す術も無くて 不活性

心が膿んでいく


心が息する事を忘れ 壊疽した想いが悪臭を放つ

黒と黄に禍々しく彩られた恋慕


心が死んでいた 色彩を失った 灰世界

心が死んでいた ねじ切れている理性 腐爛体

心が死んでいた

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