No.1964.我が絶望

失った言葉の重みに 耐え切れず僕は四散した

手離したくない どれだけ想っても

時間だけは無情にも過ぎてゆく


言葉を信じるべきか

抑えがたい衝動にまかせるべきか

自問自答繰り返しては

また答えは出ないまま


返事のかえる事のない 一方的な感情

それじゃ駄目だってわかっているけど

とめることも出来ない 逢いたい この気持ち

空回りばかりの毎日に自分が嫌になる


楽になりたい でも 諦めたくない想い

疲れ切った瞳で 夜空を見上げた

かすんだ視界によぎったのは闇


容赦ない記憶

繰り返し流れては悲しさに震える

罪と罰に身悶えて

傷口はまた深く抉られた


己の愚かさに涙して 苦しんで

何を食べても血の味しかしない

我が絶望は信じる心溶かしはじめ

我がこの絶望は希望を全て焼き尽くして


生きる意味も戦う意志も君も愛する心さえも絶望が支配する

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