No.1729.砂浜

地平線の向こうまで見渡せる砂浜

釣りをしている僕の側

飽きもせず 君は微笑んでいる


魚の気分で釣ってるんだよ

そう言うと少し笑ってたね


赤のチェック柄の制服のスカート

水でびしょ濡れになっちゃう

そう言って 二人はしゃいでいた

あの時の笑顔は宝物

二人 太陽に挨拶するまで恋を語り合った


地平線の向こうまで見渡せる砂浜

釣りをしている僕の側

飽きもせず 君は微笑んでいる


オレンジに色褪せた学生靴

それをみて驚いてたね


風に流されたベレー帽

波間に落ちて揺れる

制服が 濡れるのも構わず

腰まで水に浸かって拾い上げ

その帽子を君にかぶせた

僕は 君の腰に手を添えて頭を優しくなでた

大きな黒い瞳覗き込むようにキスした

地平線の向こうまで見渡せる砂浜で

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