No.1498.antinomy

重ならない想い描いて

前に進めず

後ろに下がれず

鈍い思考回路が断線した


なす術もなく

あがく事も忘れ

迎える結末は血の雨

がらくたの燈籠雲か


果てしなく続く地平線

この心はほんとはもろく

ひび割れているから

降り出した酸に溶かされてゆく


信じる事と疑う事

二律背反のせめぎ合い


つむがれない出会い気付いて

心冷えきり

体もこぼれて

鋭い刃が深く突き刺さった


止まる事なく

叫ぶ隙も消えて

知りえる執着は死の灰


ボロクソの想像力が

過ぎてゆくとわの平行線


この心はほんともろく

ひび割れているから

降り出した酸に溶かされてゆく


信じる事と疑う事

二律背反のせめぎ合い

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る