No.1219.稲光

テリトリーをおかされ息も絶え絶え

ささった棘は食い込んで抜けない


誰にも巣くう悪魔

メキメキと湧き上がる

海の果ても空の果ても

とめどない


空虚な大気はしばれ

稲光が咲き誇る


パラサイトに寄生され声もかれがれ

千切れた喉は再生すら不能


君にもめぐる愛情

ブツブツと膨れだす


光の端でも闇の端でも

狂おしい


清楚な情熱よ燃えろ

稲光が咲き誇る

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る