No.1004.lie paradise

ぜんぜん記憶がないけど

なんかしゃべったのは覚えてる

昨日限定のビールを飲んだっけな

やたらにうまかったのだけはこびりついてるけど

とりあえず今も酔いがまわってる


コップの中身はシュワシュワうなってます

鏡の中に入り込んで孤独にまみれて

なにもかも忘れたい なんて

わけわからん事考えて 千鳥足


気付けば右足の爪が割れてやがるし

転がってる瓶に八つ当たりして拳が痛い


だんだんどーでもよくなって 飛び込む

その先にあるのは 底なしの lie paradise


なんだか 体が重い

両足も やけに重いし痛い

舌を噛み切って ばったりとくたばってしまえば

ほんとなんもかんも忘れて 楽になれるかな


逃げるだけ 現実と向き合えずに

頭の中心がとろとろとろけてます


世界の外に飛び出して 一人で凍えて

すべてをなくしたい ほんと

そんなんばっかり 想ってフラフラで

なんでか 左手の先が しびれてつらい


ふさがってる扉に体当たりしても進めない

だんだんどーでもよくなって 飛び込む

その先にあるのは 底なしの lie paradise

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