No.984.スナノホシ

ヒステリックな街のざわめき尻目に

髑髏の指輪の目玉が 妖しく青く光り

密かに囁き ほのかに悶える

右膝に残る この痣はなんだろう


エデンに置き忘れた大事なもん

儚い 幻だったとしてもかまやしないさ

ペットに残った水を 一気に飲み干し

見渡す限り さらさらしたスナノホシ


自分勝手な雲の 戯言気にせず

誰かの思いの炎が むなしく赤く燃える

激しく蠢き 一途に煌く


お日様がのぼり またあっちに堕ちていく

思考に埋もれていった勇気の欠片

むなしい 思い違いだったけど まぁいいか


ペットに残った水を 一気に飲み干し

見渡す限り さらさらしたスナノホシ

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