No.983.ゆらめく太陽

緑に輝く草原に立ち尽くし

だんだんみえなくなっていく

疲れきった口元でひきつる笑い


月が淡い色に照らされ

街灯に集まる虫の羽音


密かな意識に沈殿する不純物

かすかな香りに惹かれていく

ゆらめく太陽に焦がされて


あなたの足跡 辿りついた先

わずかな 悲しみと憂いだけ

冷え切った 温もりでこぼれる憎悪


星が鈍い音を発して

横道にそれてる轍の跡


密かな意識に沈殿する不純物

かすかな香りに惹かれていく

ゆらめく太陽に焦がされて

ゆらめく太陽に焦がされてゆく

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