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No.944.三月の風
どんよりとした雲の裏側に かすかにみえている満月
三月の風はまだ少し冷たくて
体温を徐々に奪い去っていく
雪から氷にかわった塊が
鈍く 妖しく 仄かに輝いて
この時期は毎年 昼と夜の気温差が激しくて
余計に 恋しくなってしまうよ
隣にいて欲しくなっているよ
white north ground chilly sky
freezing breath warmth please
さっぱりとした瞳の中に みえる美しき情熱
暗がりの部屋で共に過ごしたい
玄関を開けて居間に入れば
外気と大差ないぐらいの肌触り
細く かぼそい 灯かりに照らされて
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