No.927.真っ白にこの体を包んでゆく

切り裂くように走りすぎるテールランプの光

スロモーションみたいに浮かぶのは君の笑顔


後悔してもはじまらないけど

声もかけられなかった自分が情けない


あふれる程に 臆病になっていく

降り積もる雪はやむ事もなく

真っ白にこの体を包んでゆく


眩しい音に語りかける漆黒の空

静寂のかなたにみえるのは僕の弱さ


結末に怯え 前に進めない

隣にいるのもわからず 手も伸ばせない


あふれる程に 臆病になっていく

降り積もる雪はやむ事もなく

真っ白にこの体を包んでゆく

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