No.638.一番大事な人

ぐつぐつお湯がわいてる鍋に 適当にぶちこんで

味気ない まずいもん 食らう


君がいた頃は 文句のひとつも言えたけど

調味料 一つ探す事もできない

同じこの街の中 今何してるかはわからないけど

ボタンがとれただけで 着れないYシャツ

さみしさと孤独さを際立たせる


この手で届かなくなって はじめて 気付いた

一番大事な人が誰なのか 側にいて欲しいのに


郵便が まだ届いてるって事は 迷ってるのか

少し 心配になって きになる


君がいなくなって 一人で慣れない事してる

洗濯しようにも 洗剤がわからない

二人 眠った布団 僕だけだとひろすぎて困る


皺がよって ぐちゃぐちゃの きたないスーツ

虚しさと苦しさを 醸しだす


この手で届かなくなって はじめて 気付いた

一番大事な人が誰なのか 側にいて欲しいのに

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る