No.544.無意味な爆音シリンダー

磨り減ったブーツなめまわしても ざらついたままのベロ

エンジンは全壊のまま うんともすんとも言わねーし

意味も無く 爆音あげてるシリンダー


錆びついてるのは あれも一緒か

ボロボロのジーンズ はき潰しても気にしないさ


雨が降り出した 傘は持ってないし 水を含んで重くなる始末

繁忙期をとおりこしたセンチメンタル

薄汚れた 爪先にはベットリ

まさに 儚いマシンナリー


擦り切れたタイヤきりつけても 焦げついたゴム

シャーシは歪んだまま 地面にこすりつけちまってる

意味も無く 爆音あげてるシリンダー


錆びついてるのは あれも一緒さ

鉄のがらくたの山 あさりまくってみたところ

つかえるものがあると おもいきや つかえねーよ

泥が あふれてる 腐りかけた 赤茶けた 汚れた泉

耐用年数 過ぎ去った プライオリティー

散らかった 煙を噴出す 爆音シリンダー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る