No.527.時の闇

ビール飲んで 酔い潰れて

気付いてみれば すでに朝

後に残ってるのは 吐き気と 頭痛


すっきりしない 眼で 嫌な臭い撒き散らす

水をいくら飲んだところで 回復しないし


眼前に浮かぶのは 血にまみれた 忌まわしい真実

どれだけ憎んでも 憎悪は消えない

失った者の重さに 耐え切れぬまま

底のみえない 沼に沈んでいく


暗黒に染まった腕が 焼けただれ

負に支配された体が 崩れ落ちる


未来永劫 消えぬ 烙印

苦しみと 悲しみの 鎖に 縛られたまま

気付けば 悪夢が 繰り返される


いくら 拳をうちつけても 感覚がわからない

暴虐の銃弾を 撃ち続けても 枯れ続ける


現実を 受け入れれば それだけ 妄想に 冒される

取り戻す事のできない 絆を求める

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