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目次
No.441.骨片収集家
いくつもの石に もみくちゃにされた手首
水蒸気に焼かれた 無残な手枷
古びた不明瞭な記録
黒光りする鼠の群れにかこまれた血の滴り
明かりのみえない 坑道 太い柱と木の箱
残された指紋は 偽のしらべ
えぐられた肉 むきだしの骨
過去からの 幾度もの 紙片
三つの絆の 女性の印
橋の下に つながれた 老人と少女
意図的に 仕掛けられた 証拠
地図にこめられし 怨念
周到に 仕掛けられた 意見書
隼の鳴き声 最後の抵抗線
明滅を繰り返す 生命の神秘
限られた時の中 幻想を結びつけ
そして 飛び去った
いかれた骨片収集家
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