デリンジャー現象でかき乱された電離層

止められないゆれる気持ち

通信障害をうけた　短波の無線

届かない　熱い想い

寂び付いた　舗道の側

元気なくうつむいている　ひまわり

君が誰かの腕で抱かれている程

締め付けられる　幸せになる為に別れたはずなのに

あれから　髪を短くした　君に出会った

思い出の場所じゃない

偶然のはず　必然なわけはない

「優しくて　いい人よ。」　と口を尖らす

なぜかねじれていく胸の中　はしる　微妙な痛み

ショーウインドウにうつる影は　まるでよりそう恋人同士みたい

余計に苦しくなる　幸せになる為に別れたはずなのに

机上の紙切れみたいな出会い

今は彼だけ愛しているはず

考えると　途端に　口の端が歪んでしまう

二人別々に　歩む事を　決めたはずなのに

ゆれてやまないのはなぜ

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