No.211.塵芥

生温い衝動に駆られて 今日もぶっ飛ぶ

燦燦と輝く太陽の光線に打ち抜かれた

焼けた傷がやけに痛む

氷で冷やしたって とけた水が部屋にあふれるだけ

鮮やかな街並を拝んでも新鮮さを微塵も感じない

躊躇いもなく走りこんで灰燼とかして風に流れて何処へゆく

行くあてもなけりゃ 帰るあてもない

黄砂のように 海まで超えてみせちゃうかな


青臭い激情にせかされ明日はかっとぶ

延々と燃えている感情の爆発に叩き出された

とけた骨片が妙に軋む

おまえがあわしたって 歪んだ空が直るわけでもない

目的のない旅にでて 廃人になって土に戻って何をする

することもなけりゃしたいこともない

隕石みたいに大気圏で消え去ってみちゃうかな


急ぐのも急がないのも 戦うのも戦わないのも自由

すっとぶのも乗っ取るのも 笑うのも 泣くのも 自由

道無き道をいくのも 我の自由

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