122日目:解体作業です。
神聖歴六一〇二年・
昨日の夜はとても楽しかったです。
特に浜辺で見上げる夜空があんなに綺麗だなんて思いもしませんでした……。
またいつか来たいですね海水浴。
朝食を終えたら、片付けをして街へ帰ります。
ゴミはしっかり回収です! どこぞの砂浜のように汚してはいけないのです!
そうやって早朝から作業したので、街へはだいぶ早く戻れました。
うん、この時間ならまだまだお仕事ができそうです。
というわけで依頼を探しに冒険者ギルドへ。
今日はすっかりいつも通りの雰囲気です。
凄いですねギルド職員の方々……あの人数をたった一日で処理しきるとか。
まだ混雑中かもって心配してたんですけど、これなら大丈夫そうです。
安心してクエストボードを見ていると、ニコさんが依頼票を持ってきました。
これがやりたいんですか? えっと内容は……クラ―ケンの解体作業?
珍しいですね……こういうお仕事が依頼に出されるなんて。
あの大きさなのでギルド職員だけでは手が回らないんでしょうか?
報酬は割といい感じで、副報酬として素材の一部提供ですか……。
よし、これにしましょう! 解体作業というのにも興味がありますしね。
そう少しワクワクして解体現場である港の倉庫へ向かったんですが……。
中に入った瞬間、とても後悔しました……依頼の人気がないわけです。
物凄く、物凄く生臭いんですよ! しかも若干腐敗臭もするような?
倉庫内は氷などで冷却されていますが、クラ―ケンはあの大きさ……。
どうも完全に冷やすことができず、この暑さで傷み始めているようです。
あまりの臭気に顔を顰めていると、解体作業員の男性が近付いてきました。
彼から口と鼻を覆う布、目を保護するゴーグル、解体用の刃物を受け取ります。
全てを装備したら、そのまま彼の指示に従い解体作業を開始することに。
刃物で腐った部分を除去し、無事な部分を急いで冷やしていきます。
うぅ~ヌメッて! ヌメってします! ひゃっ、なんか液が跳ねました!
……これならナメークのほうが断然マシなのです……泣きたい。
夕方まで頑張ってどうにか終わりました……。
全身が生臭くて堪りません……早く体を洗いたいですね。
そう思っていると、お風呂が用意されていると作業員の人達が教えてくれます。
いいことを聞きました! 急いで入りましょう!
そして早速入浴したんですが……ヒィィ……体中がヒリヒリします。
き、昨日の日焼けが原因みたいです。
変な臭いはするし体は痛いし……最悪です!
お風呂を終え少し涙目で外へ出ると、サッパリした様子で待つノアさん達の姿が。
そんな彼女達に、日焼けが痛かったですね、と話を振ると……。
私は焼けない体質だから、と気の毒そうに微笑むノアさん。
白衣を着ないからですってニコさん、海で白衣は絶対間違ってますからね!?
結局、日焼けしていたのは私だけみたいです……凄く痛いです。
今日の収支
銀貨: +15枚(解体作業費)
-2枚(宿泊費×3+ソシオ)(寝床◎、食事◎)
――――――――
残金:金貨4枚、銀貨48枚、銅貨93枚
猫銀銭190
(p_q*)シクシク 日焼け恐い、日焼け辛い……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます